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Robbie Robertson 『Shine Your Lihgt』

炎のメモリアル オリジナル・サウンドトラック
サントラ ロビー・ロバートソン デヴィッド・グレイ
B0009A496C

映画「LADDER 49(邦題:炎のメモリアル)」サウンドトラックより

「Shine Your Light」 Robbie Robertson


泣いた。
自分の中に眠るどんな記憶も参照していないはずなのに。。。
この曲を聴くだけで、自然と思いがあふれてしまう。


 ロビー・ロバートソン。

 彼の名前を最初に知ったのは、高校生のとき。当時、U2やピーター・ガブリエルなんかに熱狂していた僕は、「こんな音を作る秘密はどこにあるのか?」なんてことを、音楽雑誌なんかで情報を集めては、空想にふけっていた。どうも海外では、「プロデューサー」という役割が、アルバム全体の音の設計をしていくらしい。その辺から、アルバムのクレジットをくまなくチェックするようになる。すると、共通した名前がでてくる。

 ブライアン・イーノ、ダニエル・ラノア

 このコンビで、U2の代表作「The Joshua Tree」「The Unforgettable Fire」他をプロデュースしている。とにかく、音の質感が独特で、目の前が1枚、幕で覆われたような…彼らの仕事には、ちゃんと「印」が刻まれている。

 そこからは、彼らがかかわった仕事を熱中して聴くようになった。その中のひとつが、ロビー・ロバートソンのソロ・アルバム「Robbie Robertson」だったわけだ(このアルバムにはイーノは参加しておらず、プロデュースは、ダニエル・ラノアとロビー本人によるもの)。U2やピーター・ガブリエルがゲスト参加していたり、デリー・ボジオ、マヌ・カッツェといった、大好きなドラマーがプレイしていたり、と、とにかく、当時の僕にとってはトピックス満載で、迷わず手に入れた。もちろん、内容は申し分なく、その日のうちに、虜になった。

 その後…元々、ロビー自身、かなりゆったりしたペースで活動をしているようで、オリジナル・アルバムはなかなか届かなかった。いくつか映画のサウンド・トラックを手がけていたようだが、それもほとんど情報が届かず…数年後、ビョークのプロデュースも手がけたプロデューサー、ハウイーBとタッグを組んだアルバムが発表されたが(これもテイストは異なるが、また素晴らしい)、音源が届きにくくなるにつれ、たまにアルバムを引っ張り出して聞く程度になっていた。

 「Shine Your Light」

 この曲と出逢ったのは、どんなきっかけだったか? まったく覚えていない。 「LADDER 49(邦題:炎のメモリアル)」という映画で使われているらしいので、多分、そのプロモーション映像か何かを見てピンッときたのだろう。手に入れてからは、すぐに手が届く場所において、いつでも聴ける状態にしてある。

 どんなにメロディを考えても、どんなにプロダクションにこだわっても、こんな声には、勝てない…そんな彼の歌声にジェラシーさえ覚える。けれど、この曲は、いつだって僕の心に響くのだ。

 僕も、色々とやってきた自分の活動で、まだひとつ、やり残していることがある。それは「歌」だ。CM仕事のデモなんかでは結構自分で歌っていることもあって、実は意外に、評判がよかったりする(苦笑)。いつか、メロディに乗せて伝えたい思いが沸いてきたら、歌うかもしれない。だけど、僕が歌うなんて、それはきっと、最後の切り札だから(笑)。落語でも、真打は、最後にならなきゃ、登場しないから…本当のお薦めは、いつかのときまで出し惜しみしておくことにしよう。

 もしもこの曲を聴くことがあったら、是非、サビのメロディを歌ってみてほしい。きっとあなたの胸にも響くはずだから。