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水戸便り

 
ひびのこづえ展@水戸芸術館「ひびのこづえの品品 たしひきのあんばい」関連企画 近藤良平ダンス・パフォーマンス。無事、終了。

音楽を担当させていただいた僕も、前日の17日午後からサウンド・チェックのため水戸入り。18日当日、驚嘆するほど充実した内容の展覧会と抱腹絶倒喜怒哀楽のパフォーマンス本番計2回を全て見届け、その後のレセプション、二次会とたっぷり楽しいひと時を満喫し、その夜のうちに帰京。大きなトラブルもなく本番を終えられた安堵とほどよい疲れ、そして、今年一番といえるくらい充実した一ト月が終わってしまったことへの寂しさ…。独り、最終列車で東京に戻るときのあの時間の気分は、なんとも形容しがたいものだった——口をつぐみたくなるような…今は誰とも口をききたくない…そんな感じの。
 
 

 
展覧会を裏から支える内外の大勢のスタッフ、関係者の、誰一人の努力が欠けても幕は開かない。毎度、現場に入ると、そのことを痛感させられる。アーティストはもちろん、展覧会を制作しマネージメントする学芸員の方から館の運営を支えるスタッフの皆さん…そして、出展作品の製作に協力された各社に至るまで。

「僕たちは同志。ひとつの目標に向かって全身全霊をささげている」。そんなある種の仲間意識のようなものはどこの現場でも感じられるが、今回は、それがより強く感じられたような気がした。

特に今回、学芸員実習のため多くの学生スタッフの方が立ち会っておられたのが印象深かった。一般的にこうした実習というと資格だけが欲しいがために参加する人もいるのだろうけれど、今回揃った面々にはそんな姿勢は見受けられなかったし、みな、それぞれの個性を発揮しながら、できる限りのサポートをされていたように感じた。この中から、今後、どういう形であれ、この世界に身を寄せて生きていってくれる人が一人でも多くでてくれたら…そんなことを、作業の合間に思い浮かべたり…。この日の光景が、あなたがいつかくじけそうになったときに、自らを奮い立たせるための手助けになったとしたら、展覧会に参加した一人として、これ以上の光栄なことはありません。

展覧会初日、そのオープニングイベントとしても位置づけられる今回のダンス・パフォーマンスの成功は、関わった全ての人たちはもとより、そんな、志ある若者たちへの最高のご褒美になったといえるだろう。

パフォーマンスの様子が、水戸芸術館HPでポッドキャスト、ならびにReal Videoにより配信されている。

http://www.arttowermito.or.jp/live/liveindex.html

ポッドキャストをご覧になる方は、上記ページの最初にあるアイコンをiTunesにドラッグ&ドロップし購読してください。


来月は、森山開次さんのパフォーマンスがある。曲は今回と同じ。もちろん、次回も今回同様、即興によってパフォーマンスが行われる。来月、ご来場予定の方は、是非、上記映像記録をご覧になって、比較されてみてはいかがでしょうか? 同じ曲でもまったく違うアプローチになるでしょうから。

ちなみに、音楽は、一日の時間の流れを表現しています。朝目覚めてから夜眠るまでの出来事…。僕の中で勝手にくみ上げた「妄想ストーリー」が27分30秒にわたって展開されていきます。いろんなエピソードが満載です。

詳しいストーリーは、次回のパフォーマンスが終わったころにでもここで紹介しようと思います。それまで、記録映像や実際のパフォーマンスをご覧になり、どんな物語が展開されているのか? 想像を膨らませてみてください。来月のパフォーマンスもどうぞ、お楽しみに!

詳細はこちらを。

http://www.kawasekohske.info/HKATM/


終演後…スタッフ、お客さんともに笑顔に包まれる瞬間…このところ、自分の作品を発表する機会でも同じような光景に遭遇する。こんな時代に笑顔がいっぱいなんて…そう振り返ると、思わず、こみ上げてくるものを覚えずにはいられない。苦悩は絶えない日常だけれど、こうした瞬間に立ち会える幸せを、いつもいつも、深く強く感じている。

関わってくださった全ての皆様へ。
そして、僕をこの瞬間まで導いてくださった沢山の人たちへ。

ありがとうございます。
そして、今後とも是非、ごひいきに(笑)。
どうぞよろしくお願いいたします。