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2007年10月29日

Somewhere in this world

アルカディ・ザイデス「DAAT」。
盛況のうちに無事、終了。

http://www.kawasekohske.info/DAAT/


たった一度限りの公演だったけれど、
とても充実した内容だったのではないだろうか。

 

 
10月5日。
僕が最初にアルカディを始め、今回のコラボレーター全員と顔をあわせた日。
それから約3週間後には本番。。。という強烈なスケジュール。ダンスの内容自体もまだあまり固まってはいなかったので、実質、音楽の作業期間は2週間程度。

相当に限られた時間のなかで、より高いレベルの内容に仕上げるべく、音のくみ上げ方については最初から綿密に計画して進めた。音とダンスの絡み具合のイメージを全員でつかめるように、稽古の様子を撮影して、それに音を合わせムービー化。それを、メンバーが参加するメーリングリストにアップして、イメージの共有。。。現代テクノロジーのいい側面が今回は大いに発揮されたと言えよう。おかげで、時間のロスを最小限に抑えられたのではないかと思う。

だけど。。。気づけば、自分の仕事が異常なほど増えていることになり。。。ちょっとソフトの使い方を覚えたらある程度のことができてしまうのは、現代テクノロジーの悪い側面。小バジェットでもこれだけの成果がだせるのはこうしたテクノロジーのおかげだし、ありがたいことなんだけれど。。。コンピューターの処理能力が上がる一方で、僕自身の体力が落ちているんじゃ。。。太刀打ちできない(苦笑)。三島由紀夫が言っていたとおり、創作は体力。まさにそれを痛感させられる時代に突入しているような気がする。

それが顕著に現れたのは、移動の問題。自宅から稽古場の横浜までは、車で1時間30分ほどかかるため、ここでもかなり体力を浪費した。結構な分量の機材を持ち運びながら、自宅アトリエと稽古場を行ったりきたり。。。その間、重大な忘れ物をしてしまったりと。。。これまでの自分ではありえない出来事まで経験するほど、気力体力が使い果たされていく様子を我が身を持って実感する毎日。。。

でも不思議なことに、嫌だと思った瞬間は、一度もなかった。とにかくいいものに仕上げたい。常に頭にあったのは、そのことだけ。日を追うごとに、ダンスの内容も充実していたし、音楽も、それに負けじとバージョンアップを繰り返す。。。そのうち、映像も徐々に仕上がってきて、舞台のプランも明確になり、全体像が浮かび上がってくる。。。そしてようやく会場に入ると、照明の威力がそこで存分に発揮され。。。「アルカディの頭の中にあったのは、こういうイメージだったのかっ!」と、はじめてわかったとき、「これは絶対に、いいステージになる」と確信した。そして実際、そうなった。


自分自身も、今回はじめて行う試みもあったりして、心配事は尽きなかったのだけれど、公演のビデオを振り返って確認してみたところ、なかなか上出来の仕上がりだったように感じる。無論、まだまだより高いところを目指していきたいのはいうまでもないが、終演後のポストトークでアルカディもいっていたとおり、これはまだ「たたき台」。きっとこの次、またみんなと再会するときに、この作品の本当の姿を、皆さんにお見せできたらと思う。それはもしかしたら、海の向こうでの話しになるかもしれないけれど。


先の土曜日、アルカディの送別会をかねて行われた波乱万丈の歌舞伎町~新宿二丁目打ち上げオールナイトツアーも無事?終えた今、ふと振り返ると、、その出逢いからリハーサルの日々、本番、そしてそのあとのお楽しみまで、全部含めて、きっと今後の人生においても、なんとも忘れがたく、そして思い出深いプロジェクトとなったことを痛感した。

特に、本来であれば、僕はこの期間、別の大きな仕事に挑んでいるはずだったから。。。残念な結果になってしまって、ぽっかりスケジュールが空いてしまっていた。。。そんなときに、こうした嬉しいお話をいただけて、本当に光栄だった。話しを持ちかけてくれた友人、そして、僕を受け入れてくれた今回の仲間達に感謝の気持ちでいっぱい。これがなかったら、僕はどうなっていたことか。。。そう思うから、余計にこのプロジェクトの印象が強く深く、僕に刻まれたんだろう。とにかく僕は本当に、幸せ者です。みなさん、どうもありがとう。


アルカディは今頃、空の上。イスラエルに戻る機中にいる。
次にみんなと会えるのは、どこになるかな?
今は、それだけが楽しみで仕方がない。


Thank you for everyone.
See you, Somewhere in this world!

Many many thanks.

KAWASE
 
 
追伸
写真は、怒涛の二丁目打ち上げツアーが終わったその朝、新宿の噂のドーナツ屋「クリスピー・クリーム・ドーナツ」で買い込んだブツ(笑)。薄ら寒い明け方、独り1時間近くならぶ切なさもまた、思い出深いものになりました(苦笑)。これまで、人に差し入れするばかりで自分のために買ったことはなかったんだけれど、せめてものご褒美のつもりで、自分のために買ってみました。実際、こころゆくまでたっぷり味わってみると、並んでまで買いたくなる気持ちが、少しだけわかったような気がします。もちろんこれ、ほとんど独り占めして平らげましたよ。おかげで体重は、日々増加し続けています(反省)。でも、この味も、今年のいい想い出になりそうです(笑)。

 

2007年10月10日

アルカディ・ザイデスとのコラボレーション DAAT

イスラエル人振付家、アルカディ・ザイデスさんとのコラボレーションのお知らせです。
 
■アルカディ・ザイデス オフィシャルサイト
http://arkadizaides.com/
 
 
彼は今、横浜にある、舞台芸術を中心とした幅広い創造活動の場「急な坂スタジオ」にレジデンス中で、日本人ダンサー達とともに、パフォーマンスを制作しています。

滞在期間中の成果発表となる公演が、来る10月24日に横浜・桜木町「のげシャーレ」で行われます。
僕はその音楽を担当することになりました。
現在、鋭意制作中!


上演の詳しい内容は、下記に。

■急な坂国際交流レジデンス事業Vol.1成果発表 アルカディ・ザイデス『DA AT』
http://kyunasaka.jp/topics/mac/mac11/


彼との初対面のときの様子などを紹介した日記はこちら。
http://www.kawasekohske.info/blog/2007/10/rock_it.html


これまで僕が培ってきた全ての芸風をここに詰め込む予定です。
最近の僕しか知らない人は、ちょっとビックリ! 
昔の僕を知っている人には、ちょっと懐かしい感じかもしれません。
いずれにしても、「あぁ。川瀬らしいなぁ」と思っていただける内容になることでしょう。

お楽しみに!
 

 
■公演詳細
 
アルカディ・ザイデス 《DAAT》
 
【日時】2007年10月24日(水) 19時開場 19時30分開演
【会場】横浜にぎわい座・のげシャーレ  (横浜にぎわい座 地下2階)
【地図】http://www.yaf.or.jp/nigiwaiza/map.html
【料金】1000円(要予約・代金は当日精算)
【予約申込】お申込フォームからご予約ください。http://kyunasaka.jp/m_cafe11.html
また、お電話でも承っております tel:045-250-5388

コラボレーター
ドラマトゥルク 石橋源士
振付家・ダンサー 福留麻里
振付家・ダンサー 岩渕貞太
映像 岡部友彦 (建築家・アーティスト)
映像 福島慶介 (建築家・アーティスト)
音楽 川瀬浩介 (作曲家・アーティスト)

主催・企画・制作:急な坂スタジオ
共催:アーツコミッション・ヨコハマ(横浜市開港150周年・創造都市事業本部、財団法人横浜市芸術文化振興財団)
助成:イスラエル外務省
協力:横浜にぎわい座のげシャーレ
企画協力:Dance and Media Japan
本事業は、横浜市アーティスト・イン・レジデンス事業とYOKOHAMA PERFORMING ARTS COMPLEXの一環で行われています。

2007年10月08日

虫の音

例年、この時季になると聞こえてくる虫の音。
いつもは心地よく響くのだけれど…
今年はどうも…。
 
 

 

時間が経つにつれて、どんどん悔しさ増すばかり。後悔先に立たずとは、こういうことをいうのでしょうなぁ(遠い目)。


最善を尽くした結果だから致し方ない。がしかし…そんな感じ(苦笑)。ただ、迷惑をかけた関係各所にはきちんと礼を尽くさなければ…いま心配しているのは、そのことだけ。


これまでの歩みの中でも、何度か同じようなことを経験した気がする。そんなことを振り返っては…未だ自分に足りない何かに思いをめぐらせて…。自分でコントロールできない領域のことは、どうにもならないのだけれど、なんとかこの壁を乗り越えたい…同じことが繰り返されてしまう、このある種の「業」を振り払いたい…。
 
 
劇的にやり方を変えてみる? でも、その方法が、未だわからないまま…。どなたか、僕を助けてください! 明確な導を与えてください! なんて(笑)
 
 
うぅ~ん。どうも「…」ばかりの文章になっているなぁ(苦笑)。
 
 
今年の秋の夜長。
虫の音は、やけに寂しげに響いてきます。
 
 
 
さていよいよ、今日から気分を変えて、ロック魂を炸裂させた曲作りに入ります(ロック魂と言ったって、ロックンロールを作るわけじゃありませんよ・笑)。ここ数日、悶々としながら冒頭部分の構想だけ頭の中で考えていて、今、おぼろげに浮かんでいる感じを音にしていく作業…どうなるかは…まだ不明。

いずれにしても、今のこの「なんとも形容しがたい気持ち」が音に色濃く反映されるのは間違いないでしょう。それがどんな表情を見せるのかも、まだ??? 全部完成してみたところで気づくはず。今の気持ちが、「嬉しい」のか「怒っている」のか「哀しい」のか「楽しい」のか、がね(笑)。


完成形を、皆さん是非、聴きに来てください。
また近く、お知らせします。
 

2007年10月06日

Rock It !

新たな出逢いに興奮。

そうか!
あの芸風は、ここで活かされるためにあったんだ!


そう思ってしまうくらい、嬉しく楽しく刺激的な面白い出逢いに恵まれた日。


かつて取り組んでいた、僕なりに解釈したノイズ・ミュージックのあり方。

エヌ・アンサンブル・オーブ
"n" ensemble orb sound works


この作品を手がけていてのは、かれこれもう、10年くらい前になる話し。当時は全然理解されなかったんだけれど、伝わる相手には、伝わるものだな、と、改めて痛感した夜…楽しく、興味深い出逢いに興奮していた。
 
 

 
先入観を取り払え

胎児のころ、胎内で母親の心音(=ノイズ テレビ放送終了時の「砂嵐」に近い音)を聞き続けている僕ら。でも人はいつからか、ノイズ=雑音と捉えだす。


それは、なぜか?


その疑問が、僕をノイズ・ミュージックに傾倒させた。


それはすなわち、教育、環境、先入観、経験によるもの…。
それらを取り払えたとき…どうなるのか?
再び純真なあり方を手にいれられるのか?


昨日、近くコラボレートすることになった外国のダンサーと対面した。彼が、僕の過去の仕事をいたく気に入ってくれたようだ。出逢いのきっかけは、この作品を聞いてくれたからじゃなくて、信頼する我が同志からの紹介によるもの。本当に、ありがたい。このタイミングで、こんな出逢いを創出してくれるとは…感謝!


音に埋もれる街

話しをする中で、考えていること、感じていることに共通点が多いことがわかった。今回の企ても、早速何やら、面白くなりそうな予感。


やっぱりさ、今の首都圏は、無駄な音が多すぎて、うるさいよね。


彼も同じことを言っていたのがとても印象的だった。


こんな音環境に麻痺している僕らの方が、異常。もっと身の回りの音、自分が発している音に注視して欲しい。そうしたら、もっと優しくなれるのに…気配りやおもてなしの心も育まれるのに…観察力や洞察力、審美眼も鍛えられるのに…そう思うんだけれど、どうかな? これは僕だけの妄想の話しかな?


カタルシス

とにもかくにも、不遇にもごっそり空いてしまった今月のスケジュールが、こうしてまた興味深い案件で埋まるのは、嬉しい限り。きっとこの作業に集中できるように、見えない大きな力が、僕に時間を与えてくださったのだろう。

これはたぶん、先祖のご加護に違いない。と、最近はこうやって、自分を慰めるようにしています。なんて(笑)
 
 
今回の合い言葉は、「Rock It !」(その場のノリで、半分冗談だけど・笑)。
 
 
ここ最近の僕のことしか知らない方は、ビックリするかもしれないけれど、久しぶりに、遠慮なく、豪快にロック魂を炸裂させます!(笑)
 
 
「俺が得意なのは、可愛らしくてコミカルでロマンティックなテイストばかりじゃないぜ!」
 
 
そんな感じで、ね(笑)
 
 
 
カタルシス!
 
 
 
激しくて美しい音塊(【おんかい】誤字じゃありません)に包まれるとき、魂の解放の瞬間がきっとやってくることでしょう。これまで見ていた風景に、違った思考の原野が広がるような…新たな心象を呼び覚ますような…このパフォーマンスが、そのきっかけとなる機会になるように…。
 
 
上演は、10月24日(水)夜、横浜・桜木町にて。
 
 
えっ?
もう、ほとんど時間、ないじゃんっ!(苦笑)
ここ一番でいつも発揮する、驚異的な集中力で、乗り切ります!


また作曲の進行状況と合わせてここで報告できたらと思います。
本番の上演と合わせて、どうぞお楽しみに!
 

2007年10月04日

辛抱辛抱

この道を自ら選択して十余年。
毎日毎日、辛抱してきた。

そして今、より強く決意する。


まだまだ辛抱。


サイコロを振ったら、必ず何かの目がでる。
それが、望む結果になれば吉。
そうじゃなければ…残念(苦笑)。


でも、サイコロを振らないという選択肢は、ない。
僕は常に、目の前にある状況を変えようとしてきたんだから。


晴れの日もあれば風の日も、雨の日もある。
まだまだ、この道のりは果てしなく続く。


辛抱辛抱。


どんなときだって、それが得意技だったじゃないか。

だけど…周りには迷惑をかけないようにしなくちゃね。
本当に皆様、お騒がせしてすみません。
 

2007年10月03日

OVER

独りで手に負えることには限界がある。

このところ、ちょっと沢山のことに手を出しすぎていた感あり。
今は一山超えて、ほんの束の間、一息ついているところだけれど、
ピークを迎えていた頃は、ちょっと息切れ気味で…
こんなことじゃ、いけない(反省)。


素早く体勢を立て直して、次なる作業に進まなければ…。
こうしている間にも、いろんなリミットが刻々と迫ってくる。
もちろん、この時間にも、頭の中では構想を練り続けている。
今度の現場も、充実したものに仕上げたい。