大切なこと
新しいことなんて、何一つ必要じゃない。
僕がやろうとしていることは、そういうことじゃない。
偉大なる先人達のあとを継ぐものとして…
そして、創り手の一人として、出来上がったものが、
これまでのものと、ほんの少しでも違った側面を持っていたいとは思う。
けれど、僕はただ、新しいものを追求しているわけじゃない。
そんな風に、考えていた「青い時代」もあった。
でも、それはずいぶん昔のこと。
大切なのは、そんなことじゃない。
そんな当たり前のことに、ようやく気づいたのは…
すっかり大人になってからだった。
たとえば、僕の素直な気持ちをあなたに伝えようとするとき、
どんな工夫や演出や手法が必要だろうか?
そんなものは、何もいらない。
ただ思ったまま、感じているままのことを、
純真な気持ちで、そのまま伝えること。
それが、僕にとっての、大切なこと。
独りこの道を歩み始めてからの仕事はどれも、
そんな、僕にとっての「大切なこと」を守り通してきた成果だ。
時代の潮流やジャンル、コミュニティ、シーン、ニーズにあわせようなんてことは、
いつだってまったく頭にない。
唯一あるのは、
「どうしたら、みんな喜んでくれるかな?」
それくらい。
そのために、純真な気持ちで、精一杯、全力で取り組む。
それが僕にできる、ただひとつの誠意を示す方法だから。
こんな思いが、一人でも多くの人に伝われば嬉しいけれど…
それはまた、別の話し。