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2008年02月29日

Happy Together

ずいぶん昔…たしか、二十歳くらいのころだったろうか? こんなタイトルの卒業制作を手がけた気がする。

僕にとっては、学校閉鎖に伴って


 「致し方なく中退扱いになるんてそりゃないぜ制作」


だったんだけど(苦笑)。


バブル崩壊のあおり…ほんとに、ずいぶん昔の話だ。でもあのころから既に、困難な状況でもあきらめず、明かりを灯し続けようとする質だったみたい。ダメと思ったらさっさとあきらめて、別の道を探せるようなら、きっと、今とは別の幸せを手に入れていたんだろうなぁ(遠い目)。あっ、もちろん、今の生き方も、正解だったけどね(たぶん)。


そんな回想に耽ってしまうほど、今夜はなんだか、不思議な気分の夜だった。
 
 

 
最寄の街にできた新しい劇場へお呼ばれして、ステージを鑑賞してきた。「生」の迫力をまざまざと見せ付けられた感じ。そのときその場でしか味わえない空気…録音された、いわば「固定された音楽」を手がける僕にとっては、普段なら、こうした現象を目にすると、深いジェラシーが湧き上がってくるものだ。でも、今夜はそんなちっぽけな嫉妬心は、主人の圧倒的な存在感に吹き飛ばされた。

そして、何より興味深かったのは、僕の中に沸いてきた心情。冒頭のシーンを目にしたとたん、ステージの内容とはきっと関係がないような事柄が頭に浮かんできた。それはきっと、今日、久しぶりに再会した人たちが多かったからに違いない。再会の瞬間には感じなかったことを、ステージに立つ主人の姿がトリガーとなって、気づかされたんだろう。


 「彼が僕らをつないでくれているんだ」


会場では珍しく、かなり大勢の知り合いに遭遇した。ほとんどの方が、僕に気づいて声をかけてくださって…ありがたい。無駄にデカい身体をしていた甲斐は、こういうときに発揮しなくちゃ、ね(苦笑)。

そんな大勢の同志たちと、人生で一度しかない「この瞬間」を共有する…それだけでも、もう、ロマン派の僕はかなりうっとりしてしまいそうだった。


ステージが始まる。

冒頭のシーンを見つめていたとき、ふと、


 「同じ時代に、生きているんだな」


そんなことが頭をよぎった。


この空間を、この時間を、この一瞬を共有している…。それぞれの場所で、高みを目指す多くの同志達と、こうして顔をあわせることはなかなか難しい。その機会を与えてくださったこと…それが何よりも嬉しかった。自分が作品展示をする場合なども、きっとそうなんだろう。結局僕は、時間を共有する機会を求めて、創作を続けているのかもしれない。


 僕は、ここにいる。
 君は、ここにいる。
 僕達は、ここにいる。


これは、自分の作品「Long Autumn Sweet Thing」の中に取り入れたテキスト。至極当たり前の内容だけれど、同じ時代に偶然生まれて、そうして出逢えたことの喜びを、素直にあらわした言葉だ。


いつでも会えるから、また今度…じゃなくて、今、この瞬間は二度と戻らない。明日はどうなるか、誰にもわからない。だから、今という瞬間を強く意識しながら生きたい。


 想いは、共有できて初めて、喜びに変わる。


そのために、僕は、創り続けていく。

今はまだしらない、たくさんの人たちに出逢うために。
 

2008年02月25日

またまた、また、新しいオモチャ

東京は、二日続けて、激しい風に見舞われた。

きっとそのせいに違いない。今日もまた、新しいオモチャを手に入れてしまった。さらに昨日に続いて、また注文をして取り寄せているものまである。そうさ、これはこの暴風のせいに違いないんだ。

だけどこの楽器、やっぱりいい音している。もっといい音色を出せるように練習しなくちゃ、ね。


しかし…。
こんなに揃えて仕事の成果に反映されなかったら…まるで、自分でプレッシャーをかけるために買い集めているよう。


参考書を本棚にずらりと並べただけで勉強ができるような気になっていた受験生時代を思い出す(苦笑)。
 
  

 
 
#オマケ
なんだかこのところ、やけに第六感がはたらくのは気のせいか?
いつかのときも、そうだったなぁ(遠い目)。

2008年02月24日

またまた、新しいオモチャ

夕方、春一番が吹き荒れ、体感温度が極端に低下する中、独り渋谷の街を闊歩していた。


どれだけ言い訳を重ねればいいのだろう?
 
 

 
また、新しいオモチャを手に入れてしまった。それも…一度に、二つも。もし僕に家族でもあろうものなら、きっと大蔵大臣(僕より遥か上の世代の古風な言い回し?)に怒られたに違いない。しかし幸か不幸か…見渡す限り…ふぅ(遠い目)。


今日は、本当に何年ぶりかというくらい久しぶりに、渋谷の楽器屋をハシゴした。ずっと探していた楽器があって、これまでも思いついたときに楽器屋に寄っては探していたんだけれど出逢えず…。今日も、きっと取り扱いはないだろう…そう思っていたのだけれど、予想外に、行く先々で目的の楽器を発見してしまった。


もうこれは、「僕に出逢うためにこのお店に置いてあったに違いない!」。


これが今日の散財の言い訳だ(といっても、金額は大したことはないが)。


一つは、僕にとっての「禁断の楽器」とも言えるもの。最近、復刻されたもので、鍵盤ハーモニカ(ピアニカ等と呼ばれるもの)ならぬ、「鍵盤リコーダー」と言うべき代物だ。もう一つは現在取り寄せ中でまだ手元にないが、今日、初めて実物を目にしたもの——低音域専用の鍵盤ハーモニカである。どちらも、ずっとずっと欲しいと思い続けていた楽器たちで、なかなか実物をみる機会がなかったのだけれど、やっぱり、本物を目の前にすると、欲望が抑えられなかった(本物といえば、ピアノも沢山みてきたけれど、それは流石に、その場で買えるほどの甲斐性はない。ピアノ…欲しい・笑)。まぁ、きちんと仕事に反映できればそれでよし!…これも言うまでもなく、自分を納得させるための言い訳に過ぎないが、早速、近く現在作曲中の案件に応用しようと、頭の中にはアイデアが湧いてきている。


今日、手に入った方だけ、帰宅するなり早速開封して、演奏! こうして楽器と戯れているときは、本当に楽しい。仕事とはいっても、楽器を選んでいるときの様子は、きっと子供がオモチャを吟味しているときとなんら変わりないだろう(苦笑)。


その他、久しぶりに最新の楽器達を見物したりして、とにかく楽しい時間だった。実はまだ、他にも欲しい楽器がいくつかあって…それを探しているところなんだけれど…出逢えるのは、いつになるかな? 


オモチャたちは、いくつになっても、僕の心を弾ませてくれる。その弾んだ想いを調べに変えて、できるだけ沢山の人たちに届けたいと思う。それが、今の僕の願いだ。

自分の中に抱いた想いが、たとえ今は誰にも届かなかったとしても、それはそれで意義はあるのかもしれない。でも、やっぱり、届いた方が、嬉しいんだ。この想いを届けるためなら手段を選ばない。今は、それくらいの気持ちでいっぱい(もちろん、自分が正しいと思う手段だけしか使わないけどね)。


それにしても、どんどん楽器に埋もれていくこの部屋…。仕事場といえども、もうちょっとくつろげる空間にしたいなぁ。おや、もうこんな時間かぁ…いい加減眠らないと…。

ホッとできるときを迎えるには、まだ時間がかかりそうだ。
 

2008年02月23日

生きる。

考えても考えても、結論の出ないような事柄について、ここ数年、頭を、そして心を、ずっと悩ませている。
 
 

 
突き詰めれば突き詰めるほど、何事も、行き着く先は矛盾だらけ。そのお陰で、あらゆる場面で自分のスタンスが定まらないことが多い。そうしてひとたび考え込んでしまうと、ただただ時間だけが過ぎていく…そんなことばかりの我が21世紀。

臨機応変に、そして柔軟に、その都度、それぞれの事柄についてどう接していくのか? そういう姿勢でいるように努めてはいるのだけれど、ふとした疑問が湧いた途端、まるで下りの螺旋階段を転げ落ちるように、深い深いところへと向かっていってしまう。そして、永遠に答えなどでない、独り禅問答のような時間が始まる。去年はそれが、100日間続いた。ただそのことだけを考えるだけの時間が、だ。それでも当然、何かを手に入れることはできなかった。


生きる。


これが、「生きる。」ということなのかもしれない。そうした日々を過ごす中、そんな風に考えることがある。使い古された言葉だけれど、最期のときに何か一つでも気づくことがあれば、それはきっと、すごく恵まれたことなのだろう。


矛盾に塗れた自らの営みは、決して誇れるようなものじゃないのだろうけれど、自分の行ないが、もしも誰かのためになるのなら、力になりたい。そう、思う。


でも…。


「誰かのためになる」とは、どういうことだろう?


おや? また独り禅問答の始まり?かな?(苦笑)


とにかく今は、与えられた使命を果たすのみだ。これは必ず、誰かのためになるんだから。
 

2008年02月22日

FLASH

方向転換が必要になったある案件。
考え方を整理するために、
他のすべてのことを放り出して、
夜な夜な、あれこれ思案思案思案…。


するとどうだろう。
突如、これまでのプランをさらに素敵にしてくれるアイデアがひらめいた!
 
 

 
自由は何とも魅力的だが、
制約がある方が、思いもよらない発想に着地できることが多い。
今回も、アイデアの段階ではそうなりつつある。


このまま現実に落とし込めるといいのだけれど…
それにはまだまだ、クリアしなければいけない課題がいくつもある。
解決するために、もっともっと考えを尽くさないといけない。

我が至福のときである「ボーっ」っとする時間は、
またしばらく持てそうにない、なぁ…
と、いつものように、独り言(苦笑)。
 

2008年02月19日

2月22日(金)NHK「生活ほっとモーニング」

2月22日(金)NHK総合テレビにて午前8時35分~放送の「生活ほっとモーニング」に、ダンサー・森山開次さんがゲスト出演されます。


放送日時
2月22日(金) 8時35分~ 
NHK総合 「生活ほっとモーニング」


その番組中で、開次さんが出演されているNHK教育テレビ「からだであそぼ」から、春から放送される新コーナーの様子が、一部紹介されることになりました。


僕は、その音楽を担当しています。
 
 

 
ひびのこづえさんの衣装をまとった森山開次さんが即興で踊った映像に、僕が音楽をつける…という試みです。収録されたダンスの映像に後から音楽を乗せたにも関わらず、身体の動きに見事にシンクロしているのが見せ場となっています。「完成した曲を聴きながら踊ったんじゃないの?」と錯覚するほどです。

…と、こんな風に書くと、なんだか敷居の高い、近寄りがたいものなんじゃないか? と思われるかもしれませんが、ご心配なく!


世代性別を問わず、
多くの人たちに喜んでもらえる
楽しい内容に仕上がっています。


あまりに「衝撃的」なその内容に、感嘆を通り越して思わず笑っちゃう人(僕はこのタイプ・笑)が続出してもおかしくない…それくらい、自信をもってお届けいたします(期待値のあげすぎはほどほどに>自分)。


一口食べたら「あら、美味しい!」。
もっと深くその味の秘密を探求してみると、
そこには、数々の創意工夫が施されている…


きっとそれがお分かりいただけることでしょう。


22日の放送では、そのさわりをご紹介します。ほんの僅かの時間のご紹介にとどまりますが、春から、このシリーズの続編が放送されます。どうぞご期待ください!


また、春からの「からだであそぼ」では、開次さんのコーナー以外の音楽もいくつか担当します。いつもながら、全力で取り組んでいます。その成果のほどを、テレビの前で是非、目撃してください!


「そのとき、歴史が動いた!」


と、思うかもしれませんよ。なんて(笑)。


どうぞお楽しみに!
 

2008年02月18日

銀河鉄道999

こんな時間に、昭和を代表するテレビ・アニメ主題歌を集めた7枚組みのアルバムを聴いている。

僕が聴いて育った音楽が、なんと160曲近く収められた、まさに「大百科」だ。もちろん、テレビの再放送で初めてしったものも多いけれど、リアルタイムに聴いて歌っていたものもたくさんある。当時は当然、アレンジのこととか録音のことなんてわかるはずもなかったから、今になって聞き返すと、様々な背景が想像できて楽しい。楽曲はどれも素晴らしい内容で、いつも聞くたびに驚きと発見がある。こんな素敵なものを、何も考えずにただ楽しんでいたなんて…本当に贅沢な時代に育ったんだなと、今になって痛感する。
 
 

 
子供のころの我が家には、アニメやヒーローモノの主題歌を収めたソノシートやLP、ドーナツ盤がたくさんあった。親が惜しげなく、買い与えてくれたものだ。クラッシックを聞かせて情操教育と謳っている家庭は数多くあれど、あれだけ多くのアニメ・マンガの主題歌による英才教育を授かった子供は、非常にまれではないか? テレビから聞こえてくるだけじゃなくて、家でレコードで聴いているんだから(笑)。どうりで、そのときの遺伝子が今、発揮されようとしているわけだ(笑)。オモチャのレコードプレイヤーで、自分でレコードをセットして聴いていた当時のことをことを思い出す。

ざっと160曲、斜め読みならぬ、斜め聴きをしてみたけれど、時代によって、アンサンブルの変遷がはっきり分かれていて興味深い。このアルバムに収録されている曲を聴く限り、バンド「ゴダイゴ」が登場してから、一気に曲調が変化していったように感じた。「モンキー・マジック」「ガンダーラ」…朝、この曲が流れる番組を見て小学校にいくのが日常だった。登校中、なんどこのメロディを口ずさんだことか…。アレンジも、かっこいいなぁ。そしてこれが、生演奏だということが、何よりうっとりさせられる。打ち込みもののよさも十分に知っているけれど、最近は、生演奏の迫力に、改めて感服させられている。だから僕も自分の仕事では、なるべく生演奏を中心にするようにしている。ただし僕の場合は、バンドやミュージシャンを招くんじゃなくて、完全なる独りよがりだけれど(できる範囲で、全部独りで演奏録音している・苦笑)。

それにしても、アニメソングやTV主題歌の多くを手がけた偉大なる先人達の仕事振りには、本当に脱帽させられる。これだけ見事にそれぞれの用途を満たしていながら独創性があるなんて…見習うべきところは、まだまだ多い。


そして今夜は、なぜかやけに「銀河鉄道999」の主題歌と、たしかエンディング曲だった「青い地球」にはまってしまった。この2曲は、曲調さえ違えど、曲の構成、アレンジの方向せいはわりと似ている。仰々しく、冒頭からブラスのファンファーレ的なフレーズが盛り上がってくる主題歌が数多い中、これらは、粛々と、ストリングスから始まり、歌、ギター、ベースを中心に進行していく。抑えた感情を、次に続くサビへ展開したときに一気に開放させる構成になっていて、その対比が、実に見事だ。

そして、アニメ主題歌の歌い手として巨匠の域にある「ささきいさお」による歌が、とても艶やかで、かつ雄弁に歌い上げている点にも、改めて驚嘆させられた。たしか、僕の記憶では、このころ、キャリアの円熟期だったはず。いまふと、頭をよぎったので書いてみるが、あのパバロッティーを思わせるテノールぶり…もちろん、声の質や歌のキャラクターは全然違うけれど、なぜだか、そんなことが思い浮かんだ(注:比較をしようとか、そういう目的ではない。それぞれ、素晴らしい、ということ)。

また、歌詞の内容に耳を向けると、普遍的で壮大なテーマを扱っていることに気づかされる。大人になった今、改めて聴くと、やけに深く心に響いてくるから不思議だ。この曲を生み出していた当時の現場には、きっとその筋の最高のクリエイターたちが集結していたのだろう。大人達が本気になって、子供に伝えたいテーマを丁寧につむいでいた様子が目に浮かぶ。

さらに圧巻だったのは、歌のバックを包むように支配している、児童合唱団のコーラス…。これは…本当に、とってもニクイ演出だ。美しいハーモニーが、涙をそそるほど。ホントに(ネットで検索したところによると、杉並児童合唱団による歌唱のようだ)。


もしも僕が、こういう曲を書き上げてて録音し終えたなら…きっと…


「このために生まれた!」


と雄たけびを上げることだろうな(いつも同じ決めセリフか?・笑)。


いつか、遠い未来に、僕の仕事を聴いてくれた子供達が、今の僕と同じように、熱く思いを綴ってもらえるような仕事を…今、それに近づいているんだろうか?


すでにできているつもりでも、改めて、一つ一つ、仕事の内容をじっくり吟味していくよう心がけよう。正直に、素直に…そうじゃなくちゃ、絶対に伝わるはずはないから。そういう意味では、十二分に条件は満たしているはずなんだけれど…。

えっ? 何のことか、わからない?
そうだろうねぇ(笑)。
一足早いお披露目まで、もう少し…かもね(笑)。
お楽しみに!
 

2008年02月16日

晴れ間

手応えがあった。
それが伝わった。

素直に、嬉しい。


素直でありたい。
いつでも。
どんなときでも。

だけど…。
 
 

 
素直でいること——。
簡単なようでいて、それが結構難しい。


晴天が続いたここ数日の東京。
それとは対照的に、曇天な気分だったこの数日。


今日、心に広がった一瞬の晴れ間が、これからずっと続いていくといいな。 


さぁ、これまでと変わらず、自分の仕事に専心しよう。
この熱い想いが、冷めてしまわないように…なんてね(笑)。
 

2008年02月15日

fatigue

暴風の最中に一瞬の晴れ間をかいま見たかのように、いくつかのことにめどが立ったと思ったところで一息ついたら、案の定、この調子…。

作業に没頭していれば気にならないようなことも、少し時間ができると頭の中のをぐるぐると巡り始め…しんどい(苦笑)。

お陰で、途端に体調悪化。食欲も低下気味。望まない減量期間にまたもや突入か? 「病は気から」と、昔の人は、よくぞ言ったものだ。まぁ、ちょっとこのところ、大食いを楽しみすぎたから、ちょうどいいかも?


本当にホッとできるのは、3月に入ってからだろう。もう一息。最後の追い込みに備えて、ちょっと一休み、だな(苦笑)。
 

2008年02月14日

星に願いを

今夜は星が奇麗だ。

といっても、東京の都心部の星空なので、そんなたいしたことはないけど。
 
 

 
昨晩からの嵐が、今日も東京に吹き荒れていた。強風の影響か、空には雲一つなく、美しい青空が広がっているのに、表に出る気がしない。風さえ穏やかなら、車を飛ばしていつもの場所まで海でも眺めにいきたかったところだけれど、溜まりに溜まった事務仕事もあったし、あまり気分も乗らなかったので、自宅でひっそりすることに。今日は一日、こんな調子…そう思ってじっとしていたかったんだけれど、どうしても部屋の整理に必要なものがでてしまって、それを調達するために、夕方、街まで出かけた。

日もおちていたから、強めの風が、体感温度をさらに低下させてくれる…寒さが厳しいと、ろくなことを考えない。気晴らしに、いつものお店でたい焼きでも買って…そう思っていたのに、そんなささやかな楽しみさえ実行に移せないくらいの気分に陥ってしまう…。結局、必要なものだけ手に入れて、さっさと家路へ。なんとも、惨めだ。

これじゃいかん! そう思って、最寄り駅近くの99円ショップで、お菓子を物色。こんなことをするのは、けっこう珍しい。それにしても、今の日本の現実をここでかいま見た気がした。「夕飯時のスーパーマーケットか?」と思うほど、99円ショップが混雑していたのだ。それも、老若男女問わず…このままで日本は大丈夫なのか?


お一人様には多すぎるお菓子を抱えて帰宅。だけど、そんな余興を設けても、気分は未だ回復する見込みがなかった。疲れと、仕事のペースがつかめてきた安堵と、この寒さと…そして、ほどよい孤独感がそうさせているに違いなかった——毎度のこと(苦笑)。

いや、本当の理由は…他にある。それは明白だ。どうにもならない苛立ち。なんとかしたいが、こればかりは、自分ではコントロールできないことだから…。吐き出すだけで満足できるようなことでもない。あきらめられないことが、わかってしまったから厄介だ。作品づくりのために買い込んだ筆記用具を手にして、とうていここにはかけそうにない己へ向けた激しい苛立ちを山のように書きなぐる(苦笑)。一通り落ち着いたところで、また再び黙々と事務的仕事へ。我ながら、なかなか世話の焼ける質だな(苦笑)。


日付をまたいだ頃に、提出するための書類が完成。今夜のうちに発送しようと、表に出た。寒さは夕方と変わらないほど厳しい。瞬時に身体が冷え渡り、同時にまた、ろくでもないことを考え始めてしまう…。さぁ、さっさと用事を済ませて、暖かい家に戻らなくちゃ…そんなことを独り心の中でブツブツと唱えつつ、ふと脇に目をやると、最寄りの小学校の校門越しに静まり返った広い校庭が見えた。自然と、校庭の頭上に大きく開かれた夜空に目が向く——思わず、立ち止まった。


別に、たいした夜空じゃなかったんだ。もっと奇麗な、満天の星空だって見たことはある。星座の名前だってほとんどしらないし、夜空に想いを馳せたりなんてしたこともない。だけどなんだか、今夜、この夜空に触れることが出来て、少しホッとした。


想い通りにならないことばかりだし、あの日から、満たされない気持ちはずっと抱いたままだけれど、僕はきっと、とっても恵まれているんだ。そのことを、些細な出来事のせいで忘れないようにしないといけない。たとえ今の想いが、一生届かなくてもいい。僕らは同じ時代に生きて、同じ時間を共有している。それだけでもう…ね(苦笑)。


洗濯製剤のせいか? このところ、なんだかやけに、肌着が香っている。お陰でいつも、どこか覚えのある甘い香りが身体を包んでいる。

封じたはずの淡い想いを呼び覚ましてくれたのは、きっと、この香りのせいに違いない。
 

2008年02月13日

止まない想い

いつかのときと同じ想いが、また沸き上がってきた。
あのとき、封じ込めたはずなのに。


一度は抑えた想いだったけれど、
たとえこの先、どういうことになっても、きっと、この想いは止まない。
あるとき、ようやくそれに気がついたからこそ、今、僕は、こうしている。


今夜眠れないのは、この嵐のせいなんかじゃない。
 

2008年02月12日

Beautiful Day

B000A2H2IQDesire: Piano Tribute to U2
Various Artists
Vitamin 2005-08-02

by G-Tools


仕事を終えて、眠るまでの時間、クールダウンするために、手に入れたばかりのこのアルバムを聞いていた。その間、ちょっと探し物——。10年前の自分の顔写真がこの部屋のどこかに埋もれているはず…そう思って、思い当たる場所を探すも、全然見つからない。どこを探しても出てこない。見当違い? なんだか、これまでの10年の歴史を象徴しているようだ。


最後に収められた曲「Beautiful Day」が流れ出した頃、探し物とは別に、思わぬものがでてきた。それは、郵便書留の受領書。日付は、平成9年1月29日となっている。今も利用している、最寄りの郵便局から、ある友人宛に差し出したものだ。中身が何だったか、今でもはっきりと覚えている。


この一通の郵便物から、僕のすべてが始まった。
 
 

 

あれから丁度、11年。何も出来なかった僕が、今、こんな仕事をさせてもらえているなんて…。まるで夢物語のようだ。


去る2月3日。ある意味、今の僕にとっての元旦となる日。都内某所で、その郵便物を差し出した友人にばったり遭遇した。たぶん、5、6年ぶり。本当に久しぶりなことに驚くと同時に、僕の頭は、混乱していた。


何故、今日、この瞬間にこの場所で彼と再会したのか? 
誰がこんなドラマを用意していたのか?


この仕事に就くきっかけをくれた恩人とも言える彼と、新しい試みへ向けて一歩を踏み出した僕が、あの日、あの場所で、再会するなんて…。秀逸な脚本を要した映画でも、こんな偶然を演出したりはしないだろう。

僕の頭は、終始混乱したままだったけれど、お互いの近況報告を交わし、飲みにいく約束をしてその場を離れた。でも、そんな、偶然にしてはよく出来すぎたこのストーリーに、いつものように、独り心の中で、すっかり酔いしれている自分がいることにも気づいていた。


長い間、奥歯を噛み締めてきたきた甲斐があった。未だ、今の仕事は発表されるまで時間があるけれど、この日の出来事が、発表後の大きな成果の獲得を既に予見させてくれたと言っていい。いや、成果の獲得なんて、今はもう、どうでもいい。だって、既に、十分すぎるほどの内容に仕上がってきているんだから。たとえそれが、期待した結果を生まなくても、僕らは、やったんだ。もしも今、僕らの想いが伝わらなくても、いつかきっと、誰かが見つけてくれるに違いない。僕が今日、ここにこうしていられるように、ね。


僕らの仕事ぶりを、心の底から、沢山の人たちに届けたいと思う。


そして、未だ見ぬ僕らの未来は、きっと…。そうあってほしいと、切に願う。んっ? ふふ…。相変わらず、肝心なことは、なかなか口に出来ないままだな(苦笑)。


バラードにアレンジされたこの曲が、今夜はやけに心に響いてくる。探し物の途中に拾ったこの偶然のエピソードも、なんだか全てが仕込まれたもののように思えてきた。誰が仕込んだのかって? それはもちろん、この受領書を11年も保管していた、僕だろうね。自分でも、その心配性ぶりあきれるけど…。そんな、書留で送るほどの内容じゃなかったのに(笑)。

この調子で、また忘れた頃に、今夜探していた顔写真がでてきてくれるといいんだけれど(笑)。そのときのBGMは、何が流れているのかな? 今からまた、楽しみが一つ増えたようだ。


今、僕の目の前には、その受領書と、先日の再会の日に恩人の彼からもらった最新の名刺がある(肩書きが大出世していてビックリ! お互い、そんな年齢なんだな・笑)。


本当に、不思議な瞬間だ。今夜のことを、いつか、未だ見ぬ我が家族に、想い出たっぷりで伝えたいな。そのときが訪れるまで、まだまだ、日々是精進なり!
 

2008年02月11日

このために生まれた

10日前と同じ震えが、再び「からだ」中に走った。

デモをあまりに完璧に仕上げてしまったので、それを越えられるか、かなりのプレッシャーだったのだが、今回も「奇跡」が僕らのもとに舞い降りたようだ。


僕は、「このために生まれた」といっても過言じゃないほどの出来映え。


僕の感覚がかなり極端に偏ってさえいなければ、沢山の人たちに喜んでもらえる内容に仕上がっているはず。


早くみてもらいたい。今すぐ聞いほしい。


でも、やっぱりいつもと同じように、完成した瞬間は、この部屋で独ぼっちだ。敬愛するある音楽家も、同じことを言っていた。何かが生まれる瞬間は、こうして、そっと独りでいることばかりだと…。
 
 

 
けれど、この成果は、みんなのものだ。いつも以上に、チームワークの力強さを感じている。自分のバンドで音楽を追究したことはないけれど(自分のバンドは組んだことがない)、きっとバンドで作業する面白さというのは、こういうものなのだろう。


僕の大好きなロックバンドは、どれも、ポピュラリティと実験性を兼ね備えていた。レッド・ツェッペリン、クイーン、U2、ピーター・ゲイブリエル…大衆により過ぎず、かといってマニアック過ぎず…多くの人たちを受け入れる器がありながらも、よく聞くと、とんでもないことがサラリと成し遂げられている…先人達のそんな優れたバランス感覚に、いつも溜息を漏らしていた青い時代から、僕は、彼らと同じような「間口が広くて奥行きも深いもの」を追求してきたんだ。今それが、ここまでのキャリアの中で、最高の形で現実になろうとしている。


今、僕らが取り組んでいることは、僕らなりの表現方法で、彼らの領域に突入していると言っていい。いや、このスタイルでこんな成果を出そうとしていることを考えると、「オンリーワン」「これこそアート」と言えるかもしれない。にもかかわらず、「優しい」内容にまとまっているんだから…最強と言っても良さそうだ(どんどん、オーバーな表現になっていく・苦笑)。

誰一人の尽力が欠けても達成できない、スタッフ全員の成果だ。本当に、一刻も早く、みんなにおみせしたくてたまらない(まだOKがでるかわからないんだけど)。

しかし…いつだって僕は、オーバーな表現しかできないみたいだ。「このために生まれた」って(苦笑)。いつも、どんな仕事でもそんな調子で語っている気がするけれど…。

実際、今の成果がどれだけのものか、是非、皆さんの目で判断いたければ嬉しい。公開の日は、また追って。
 

2008年02月10日

no title

自分にやさしく。
 
 

2008年02月03日

It snows in FEB.

節分だというのに…。


予報通り、積雪に見舞われた東京。幸い、日曜日だから交通機関の麻痺は最小限に抑えられそうだけれど、今日は僕にとって大切な日。ある意味、この日は元旦ともいえるのかもしれない。遅刻しないように、早めに出かけよう。


そして今朝も…やっぱりまた不眠状態のままだ。このところ、ずっとこんな調子。でも、記念すべきこの日に積雪となり、そのうえ体力の限界を迎えそうな状況というのは、後々自ら語り継ぐことになるであろう今日の出来事をより象徴的に飾るためのエピソードとしては丁度よさそうだ(いや、冷静に考えてみると、今日はそんなに大袈裟に語れるような日じゃないかも…疲れが、勝手な妄想を生んでいるに違いない)。


だけど、思い出深い一日になるといいな。