からだであそぼ「踊る内臓」のヒミツ その1
NHK教育「からだであそぼ」で現在放送中のコーナー「踊る内臓」。その最新作3本の音楽が昨日、ようやく完成した。
今回もまた、飛び抜けたチームワークを発揮して、ユニークなものに仕上がった。楽しくて可笑しくて、それでいてちょっと不気味さと不思議さもあって…この世の中で遭遇するいろんなことが全部詰まっているといっても過言じゃないほどの内容だと自負している。音楽についていえば、特に伝えたい具体的なメッセージがあるわけではもちろんないけれど、この、何事も冷めてしまいそうな今、少しでも喜びや楽しさの種になれば…そうした思いを抱いてやっている。僕の仕事が誰かのためになるのなら、喜んで全力を尽くしたい。
この「踊る内臓」は、年間12作品を制作することになっていて、そのうち、昨日までに9作品が完成したことになる。これまでに「脳」「肺」「胆嚢」「胃」「肝臓」の5作品が放送済み。このあとに登場するのは…もちろん、まだナイショ(笑)。番組の公式サイトに「今後の放送予定」が順次更新されているので、見逃したくない方はこまめにチェックされたし(既に放送済みの作品も再放送される予定)。
登場する作品もそろそろ半分を折り返す頃なので、この作品がどのように作られているのか、もう少し詳しく紹介してみたいと思う。
完成したものがすべてだから、制作の裏話なんて、どうでもいいことなのかもしれないけれど、その「ヒミツ」を知ると、興味や理解が深まって、もっと楽しめるようになることがあるから、ここで自ら書いてみようと思う。
ダンス。というと、普通、音楽に合わせて踊るもの、というイメージがあると思う。でもこの「踊る内臓」は、「ダンスに合わせて音楽を作曲」している。よくあるスタイルとは、全く逆の手法をとっているわけだ。
イメージを膨らませるために頼りになるのは、テーマとなっている「臓器」、ひびのこづえさんの衣装/セット、それから宮森隆行さんのヘアデザインだけ。衣装の雰囲気とヘアの様子、そして、その臓器がどんな役割があるのか? どんな機能を果たしているのか? そこからイメージする動きを開次さんが収録スタジオで即興…毎回、2分〜3分、長いものだと4分を越える即興が「音楽はないまま」で、数回、行なわれる。
放送されているのは、その即興から40秒〜50秒程度を切り取ったもの。前半部分と後半部分を繋いだり…といった編集は一切行なわれていない。即興で踊ったものからの一部分、一連の流れがそのまま活かされている。
そうしてダンス映像が仕上がった後、作詞家・暖簾屋 丈さんによって作詞が施される。既にご覧いただいた方にはお分かりの通り、臓器の名称や機能を紹介したユニークでチャーミングな内容だ。映像と詩が揃ったところで、それらが僕のところに送られてくる。そこから作曲が始まる。
…という具合で、作曲を始めるまでの段階はこんな感じ。これ以降、どうやって曲調などを考えていくか…その辺りのことについては、また後日。
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