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2008年09月27日

当為

 久しぶりに、読書欲が沸いてきている。

 数年毎に、こうした波が訪れるようだ。覚えているところでは、2年前がそうだった。電車の移動中にも本を読むなんて、僕にとっては相当珍しいことだった。そして今年、再びその欲求を満たそうとしている。
 
 

 
 ここ最近は、これまで完全に無視してきた「小説」を中心に楽しんでいる。それも「文豪」と呼ばれる類いの人たちの仕事をあれこれと。「読書感想文」という、誰もが通過したであろう「苦痛な宿題」の記憶が、僕を「小説を読む」ことからずっと遠ざけていたままだった。それが今になって、むさぼるように…果たし得ていない約束に辻褄でもあわせるかのごとく大急ぎで、もしくは、まるで言葉にならない想いを映し出す鏡を探し求めるかのように、次々と…愉快を通り越して、滑稽である。

 この体験を通じて、何かを得ようとしているような…そんな気がしてならなかった——「熱を帯びた時代の雰囲気」——今のところ、そう結論している。物語そのものやそこに込められた作家の想いを知ること以上に、今、僕を取り囲む状況に足りない何かを、そこから必死に紡ぎ出そうとしているのかもしれない。隙あらばすぐさま崩れ落ちてしまう、自らを律する姿勢を保ち続けるために。


 当為


 我に留まる言葉は、いつも謎めいた響きを伴って現れる。そこから、僕の中でそっと命を育み、魂を宿し続けていくのだ。
 

2008年09月26日

いったい何が起こっているんだ?

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 いまもまだ続いている身体の変調。一進一退とはまさにこのことか? 調子が良くなかったかと思ったら、翌日にはまた駄目になる状態が続いている。十分な休息がとれていないなど、原因として考えられることはいくつかあるが、今はそれを検証しているどころじゃない。展示準備のために置き去りにしてしまった業務を進めなければならないからだ。
 
 

 
 それにしても、何事にも気分が乗らない。こんな調子じゃ、当然ではあるが…。仕事が捗らない時間帯は、横になって、ぼんやり考え事や空想に耽る。


 変わりたい——そう抗うも、激動する我が日常は、相も変わらずこれまで通り。
 このままでありたい——そう願っても、大切なものばかりが遠のいていく。


 ここ数日は、とても心地よい日和が続いている。頬を伝う風が、なんとも心地よい。
 外に出て、空を見上げた。午後の緩い時間帯、西の空の雲の隙間から漏れる夕日が、七色の壁を創り出していた。虹だ。いや、虹というよりオーロラに近いような印象がした(それを実際、目にしたことはないが)。辺りで空を見上げているのは僕くらい。皆、自分のことに忙しい。

 「嗚呼。」

 思わず漏らしたその吐息が、その瞬間の全てだった。あのときの感情がどんなものだったのか、まだ言葉にはなりそうもない。


 「何も起きてなんかいないのさ。きっと。」


 祈るように、そう思う。
 

2008年09月24日

続・休息

朝、目覚めると寒気がした。
そういえば、昨日、眠る前には少々目眩も…
寝付きもあまりよくなかった。
 
 

 
 今日は、出かける予定があった。起きてかるく食事をして外出の準備を始めるも、次第に調子が崩れ始めていった。今日の予定は、とても楽しみにしていたものだった。なんとか持ち直すように…そう期して、ギリギリの時間まで身体を休めようと横になると、また目眩が…。寒気も増強され…。キャンセルせざるを得なかった。

 数日前から、顔色が悪いことを自覚するほどだったから…今日の始末は、当然の結果と言えそうだ。身体は正直なものである。しかし、よりによって今日、ピークを迎えるとは…何とも残念。貴重なステージ観劇にお招きいただいたのだが…。

 このところ、あまりよく眠れない夜が続いている。それが全ての予兆だったのかもしれない。眠りについても、たえずどこかこわばっている。全身の力を抜いても完全に脱力ができないのだ。とはいっても、身体的な疲労はあまり覚えない。きっと、身体の指令系統が滞っているのだろう。頭の中だけ疲れているような…そんな感じ。

 休息に費やした一日。お陰で寒気が風邪に転化されずに済んだよう。未だ不調は感じるも、次の朝には復調しそうな気配である。
 
 
 心技体
 
 
 年始に掲げた目標達成は、未だ果たせぬままだ。
 

2008年09月22日

午前3時

 またこんな時間。いつものことだが…。

 「心ある機械たち」の準備中も、ずっとこんな時間に作業をしていた。午後に起床。それから街に出かけてあれこれ準備に必要なものを買い出して夕方帰宅。そのあと雑務をこなしてから夕食をとり、阪神戦のナイターを見てからようやく仕事の準備にかかる…そんな調子。そして早朝、陽が燦々と降りそそぐ中、眠りにつく…そんな、オススメはできない暮らしぶり。
 
 

 
 だが、この時間帯の静けさが、なんとも好きなのだ。言葉にならない感触がある。それは肌で感じる何か…といった感じのもの。その感触を味わいたくて、特に仕事をしないときでも、ただ意味もなくこんな時間まで起きていることが多い。音楽を聴いたり本を読んだり、あれこれ考え事をしたり…何とも贅沢なひと時である。


 今夜は、一冊の本に夢中だ。その本の中のある一節が胸に突き刺さったままだ。そこから浮かんだ疑問を晴らすべく調べものが始まり、動画共有サイトにあった秘蔵映像を見続けること数時間…。

 数々のドラマはある連なりをもって僕たちに何かを訴えかけてきているのかもしれない。周期的に起こる似たような出来事の数々は、のど元を過ぎると痛みを忘れてしまう僕らに常に喚起せよと語りかけているような気さえし始めた。そして今、この時間、僕は独り、そっとそのことに直面する…その瞬間、感じた何かを実践するときが近づいているのだろうか?

 うむ。この時間に深い考察は御法度だ——ロクな発想を生まない。何度それで面倒な事態に陥ったことか。今宵はここまで。

 無理をしすぎて体調不良を繰り返した今週…明日の企てに無事挑むためにも、そろそろ眠ろう。
 

2008年09月13日

「心ある機械たち」展、開幕——僕にとって大切なこと

BankART Life II「心ある機械たち」展、ようやく開幕。


■BankART Life II 「心ある機械たち」展 出展のお知らせ
http://www.kawasekohske.info/BL2/


田中信太郎さん、ヤノベケンジさん、牛島達治さんの作品がある1Fホールに、我が「ベアリング・グロッケン」も展示させて頂いている。

この他、3Fには、Long Autumn Sweet Thing「シーン・オブ・ライト〜光の情景」のための習作【改変版】も展示。どれもデリケートな作品なので、79日間におよぶ展示での運営が若干心配ではあるが、横浜まで散歩がてら、ちょくちょく様子を見に行く予定。秋の気配がより色濃くなった辺りが一番楽しみ。思索に耽るにはもってこいの季節だからだ。横浜の海を眺めながら、ひっそりと流れゆくときの移ろいを独り味わいたい。
 
 

 
複数の作品を出品するというのに、完全に孤立した状態に自らを追い込んでの準備、設営は、想像を越える重圧だった。しかし、こういうとき、人には便利な機能が備わっているようで、自然とアドレナリンが噴出してきて、やる気が高まってくる。「誰も代わりはいない」という責任感が、余計にその噴出をあおり、眠らない休まないは当たり前の状況になっていゆく(食事をとることだけは忘れないのだが・苦笑)。設営を終えて一息ついたところで、顔以外、全身に筋肉痛が走った。途中から既に痛みはあったのかもしれない。だが気づくまでは何も感じず…。痛みを感じたと同時に、改めて「気持ち」と「身体」は綿密に関連していることを再確認させられた。梱包から設営まで、慎重な作業が続いただけに、余計な力があちこちにかかっていたのだろう。おまけに(これはいつものことだが)、自分の重い体重で、足を破壊しそうになった。今も少し痛む。いい加減、そろそろ減量か?(笑)


展覧会に挑むときには、いつも肝に銘じていることがある。それは「全力を尽くすこと」。展示を経て、どんな結果が生まれるのか? 始めた頃は、そればかり気にしていた。もちろん、当時だって全力で準備して挑んでいたけれど、結果ばかりを求めては、焦り、苛立っていた記憶がある。

その後、数年のキャリアを経て痛感したのは、発表する側にとって大切なのは、発表までのプロセスだ、ということ。全力を尽くし、やれるだけのことに全て取り組み、イメージ通りに展示を成立させること。結果までは僕にはコントロールできない。自分が約束できることは「自分のやるべきことをやり通すこと」。それしかないのだから。そこに至るまで完璧を期して取り組む…それを大切にしていこうと誓った。

僕の仕事がお客さんの心に響くかどうかはわからない。好みだってあるし、そのときの心情だって作品の印象を左右する。せっかく出逢ってもすれ違ってしまうことだってあるから…とくに僕の作品は、どんな形態をとっていようと「音楽」だから、目を耳を留めたくなる時間軸に遭遇できないと、ピンとこない場合が多いのもまた事実。インタラクティブな機能を搭載して、いつでも見せ場を再現するような演出は、僕の作品ではやらない。たとえ、せっかくの出逢いをすれ違いで終わらせることになってもだ。「一期一会」——ある偶然の出逢いで人生が変わった…そんなドラマティックな瞬間を機械仕掛けで無理矢理創り出しても意味がない。僕はそう思う。そのとき通り過ぎてしまったとしても、いつかまたどこかで出逢える…そうしたある種のロマンティシズムを僕は支持したい。そしてきっと、そんな僕と似た気持ちにある人だけが、僕の作品を「好き」と言ってくれるのだろうから。

僕と直接出逢うことはないかもしれないけれど、僕の作品を通じて、いろんなことを考えたり感じたりしてもらえたらうれしい。


「あの日、こんな作品をみたんだ」


大切な誰かに、いつかそんな風に話しをしたくなるような…そういう仕事を、これからも追求していきたいと思う。
 

2008年09月10日

BankART Life II 「心ある機械たち」展

午前4時30分。
荷造り完了。

13日から横浜、BankART1929他で始まる展覧会「心ある機械たち」展の準備に費やした一ト月。時間はあればあるだけ、全てを費やしてしまう質なので、搬入前日の深夜まで修正を行なっていた。今日の午前中から搬入して、その後、現地で設営。予定では、今頃すっかり眠って、朝からの搬出に備えているはずだったんだけれど…上記の通り。

とにかく、なんとか準備が間にあってホッとしている。今回は、3つの作品を出品することになっていて、そのひとつは、改変して展示を行なう。その構造設計と造作に手間取っていたこの2週間あまり…慎重になりすぎてミスをしたりと、マヌケなエピソードはいくつもあるが、それはまた別の機会に。

 
準備に手一杯で未だ情報は何も更新していないのだけれど、一応、告知ページを準備中(「続きを読む」からどうぞ)。

詳しい情報は、BankARTのサイトをご覧ください(「What's New」や「ブログ」を参照されたし)。

 

「心ある機械たち」展 出品のお知らせ

http://www.kawasekohske.info/BL2/


【出展作品】
Long Autumn Sweet Thing

ベアリング・グロッケン

「シーン・オブ・ライト〜光の情景」のための習作


展示会場は、3作品すべて、BankART1929です。
【アクセス】
http://www.bankart1929.com/access/index.html


「シーン・オブ・ライト〜光の情景」のための習作は、昨冬発表した状態から、筐体のデザインを改変して展示します。この作品の本質をより明確に「形」としても表現しようと試みました。どんな姿に生まれ変わっているかは、是非、実物をご覧ください。


また、「心ある機械たち」は、同時期に行なわれる「横浜トリエンナーレ」と同じ会期となっています。トリエンナーレとの共通チケットも販売されているので、是非、丸一日使って、横浜でアート三昧! お帰りは、中華街で美味しいもの三昧! どうぞ、存分に横浜を楽しんでください!


設営の様子などはまた改めて。