Hello Again
再び台北にやってきた。
5月20日から、展覧会撤収のため、Taipei Artist Villageに戻った。レジデンス期間を終えてから、およそ3週間ぶり。「ちょっと東京に出張に行っていた」ような気分。まだ「帰ってきた」というほどの実感は湧かない。
レジデンスを終えて東京に戻ったあとの時間は、想像していた以上に忙しかった。日々、何かに追われているような感じ…それがまさに、東京ライフ。台北で過ごした70日間は、「レジデンス・アーティスト」という守られた立場ゆえ、あまりに心地よすぎたから、そのギャップを埋めるのに時間がかかることは予想できていた。だが、埋め終える前に、再び、台北に戻れたのは、自分にとっては、よかったことなのかもしれない——やっぱり、東京での僕の暮らしは、少しアンバランスな気がする。
台北が何もかも素晴らしいというわけでは、もちろんない。ここにも世界のどの都市とも等しく、厳しい現実がある。それにもがき苦しむ市民の生活があるがゆえに、東京のそれと同じように、日々、様々な出来事が起こっている。その証拠に、この3週間の間に、色々なことが変わっていた。その一つが、人間関係——来るもの、去るもの…様々。あれだけの楽しい時間は二度とは手に入らないと覚悟はしていたけれど、その移ろいの早さは、僕には少し残酷だった。
でも、思ってもいなかった嬉しい出来事が、また起こり始めている——新たな仕事に繋がりそうな話し。まだまだ、台湾との縁が続いていきそうな予感だ。それが何より、今の僕を和ませてくれる。
5月末には、東京に戻る。それまでに、その新たな仕事の構想をまとめなくてはならない。このご縁を繋いでいくためにも、納得のできるプランを仕上げたい。何より、僕自身が、またここに戻ってくる理由を欲しているのだから。