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残り1週間 《LASTing WAVE for 象の鼻テラス》

LASTing WAVE 06

4月29日から始まった展示《LASTing WAVE for 象の鼻テラス》の会期も、早いもので、残すところあと1週間となった。5月23日(日)18時まで。

川瀬浩介 《LASTing WAVE for 象の鼻テラス》

http://www.kawasekohske.info/LWZ/
 
 

 
展示準備終了直後から、いつものとおり、数日、倒れていた。

倒れたというと大袈裟だが、今年の春の不順な天候と無事、満足のいく状態での展示を完遂できたことによる安堵感から、一気に疲れが押し寄せてきて、風邪を引き、寝込んだ。体調が悪いと、思考もマイナス方向になる。ましてや今年は、寒い春だし日差しも足りないし余計だ。

疲れを加速させてしまったのは、得意のおしゃべり。連休中には、予定されていたレクチャーで3時間、その翌週にも、Appleストア銀座で行なわれたVJサミットというイベントで30分(待ち時間と打上げのひと時、知人達との楽しい駄弁タイムを入れればやはり3時間近く)、熱く語ったため、喉もやられた。その影響もあって、予想以上に重たい症状に見舞われてしまった。

症状が回復していく間も、細かく事務作業などをこなしたり、中間チェックのため、肌寒い風の吹く現地へ赴いたり…と、完全休養とはいかず、結局今も、何となく、風邪っぽいまま。そして気づけば、会期も残すところ僅か…記録撮影もせねばならず…またもや、体力を使い果たしそうな流れに陥りかけている。

撤収後にも、続くプロジェクトの準備が始まる。でも、願わくは、心身ともにゆっくりできる時間を、僅かでも持ちたいところ。そのためにも、一刻も早く、体調を戻さないと…。幸い、食欲だけは衰えていない。だから回復も早そうと思うも、なかなか…。そんなことなら、こんなときくらい、自然減量したいところだが、それさえも叶いそうにない(苦笑)。


それにしても…噂には聞いていたけれど、予想していた以上に、難しい環境での展示となっている。場所の性質上、致し方ない部分もあるのだろうが、そうした条件を越えて、惹き付けることができていないという意味では、実力不足と言われても致し方ない。個人的には、作品の内容、仕上り自体は満足いくものなのだが、大人気の拙作《ベアリング・グロッケン II》と比べてしまうと、本作は抽象性が高いためか、リアクションを全くといっていいほど感じることができない。なんとも残念。


「ただただ、美しい」


そんな風に、見たまま聞こえたままに感じてもらえるだけでも充分に嬉しいのだが、どうも敷居を高く見せてしまっているのか、「これは何なのか?」と、考え込ませてしまうこともあるようだ。そして同時に、あまりに環境にフィットしすぎていて(そこまでの状態に完成させるのが展示の条件でもあったし、自分の目指すところでもあったのだが)、特別に展示したものとは思われていないような印象も感じとれる——いつもの風景の一部と化している?


そして何より、併設されているカフェで販売されている、ソフトクリーム…象の鼻という名前にちなんだ、象さんの表情を再現したこの名物には、敵うはずもない。人は食べ物を求めて、移動するくらいだから…ご家族連れやカップルで来場されれば、それは当然、このソフトクリームが素敵な思い出作りに一役買ってくれる。なんだかわからない作品を崇めるよりも圧倒的にだ。無論、人はときにアートを求めても移動するが、それは、よほど見たいと思う作家か作品があることが前提となるゆえ、僕では未だ、役不足と言えよう。

まだまだ、思うところへ到達するための様々な準備が、全く整っていない。


望んだ結果が得られるかどうかまでは、コントロールできない。だから、いつも、唯一約束できることに専心する。これまでも変わらず貫いてきた通り、僕に当られた役割を全うするため、今回も、持てる力の全てを出し切った。だがしかし…課題はいつも同じだ。その問題を解決するための専門家が必要だという状況にあることさえも、旧来通り。なんとかしたいが、方法と手段が未だ見えないままだ。

とにかく、残り1週間となった。撤収まで含めて、無事に終えられることだけを今は考えたい。