「2009年 全景」も覚書のまま、すっかり1年が過ぎて、やはり2010年も覚書状態で終えてしまいそうな2011年、新春。旧年末からの不調により、年末年始は完全休養にあてるも、未だ心身ともに調子は万全とは言えない。無論、今年も既に幕を開けた。早速、初春の企てのための準備に取りかかる必要があり、のんびりしていられるのも、残りわずかであろう。
そこで、2010年の簡単なまとめを。いつまとめられるかわからない「2010 全景」のための覚書。
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心地よい春を味あわない間に、梅雨入りを飛び越えて、夏の気配を感じるこのごろ。陽気も手伝って、心身ともにだいぶ回復傾向にあるようだ。
制作に追われると運動不足に陥るため、衰えた我が身を立て直そうと散歩に励んでいたのは、先週のこと。天気がいいから少しばかり無理をしてしまったようで、何日も続けて長時間に渡り歩き回っていたところ、すっかり腰を痛めてしまった。
おかげでこの週末は、部屋で過ごすことに。こんなときは、音楽を味わおう! とばかりに、久しぶりに大量の音楽を浴びている。その一つが、これ。すかっと壮快、西海岸の音でロックするスーパーバンド——chickenfootだ。
先日、ある新聞記事をみて、なるほどと思ったことがある。地球上に存在する種の数が激減しているというのだ。
これを、現在の経済活動に置き換えて考えてみると、我々がおかれている危機が、とてもよく納得できる。つまりは、多様であることが、生き延びるための核になるということだ。
そんな予感はしていた。だから、たいした出来事ではない…そのはずだった。
でも、実際は違った。こんなにも難しい決断を強いられることになろうとは…。こみ上げてくるものが抑えられなくなった。別に、そんな極端な選択をしなくても、よかったろうに…そう思う。だけど、こういうことに限っては不器用だから…こうする他、ないんだ。
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台湾でのレジデンスから戻って1年が経過した。すっかりそれ以前の東京の暮らしぶりが板についてきている。
今も、台湾の友人達とは、インターネットを介して連絡をとり合っている。それが、あの日々が夢ではなかったことを唯一実感させてくれる。僅か70日間という滞在ではあったが、あの日々に感じたことは、鮮烈に心に焼き込まれている。そして今、その想いが何だったのか? 彼らから受け取った気持ちは、何故にこんなにも豊かな彩りを放っているのか? それを感覚だけではなく理屈として刻み込みたくて、台湾に関する本をいくつか読みあさっている。
もしかしたら、そこには僕が未だ言葉にできていない想いが記されているかもしれない。自分の中に眠る言葉をもっと沢山発掘したい——そこで浮き彫りになったのは、現地にいたときに感じていたままのことだった。台湾での暮しから感覚として心に刻み込んだことと、それから1年が経って東京で暮しの中で頭から理解しようと取込んだ理屈は、寸分違わぬ一致を見せたのだ。
新旧さまざまなテクノロジーやサービスに出逢うとき、いつも思い浮かべるのはこの言葉——道具は使いよう。
どんな道具も、使い方次第。つまり、メリットもデメリットも、常に表裏一体ということだ。
だからいつだって、まず、試してみる。それがどんなものかと。けれど僕は、いつだってそのほとんどに、違和感を覚えることばかりだ。
2010年も早くも一ト月が経過しようとしている。
だというのに、昨年のまとめが…まったく追いついていない。2009年の活動を総括する「2009 全景」を書き上げる余裕が…ない。
去年も、盛り沢山度合いはなかなかのものだった。人知れず、ドラマもちらほら…(こんな冗談めいた雰囲気ではかけないようなものだったのだが)。
全ての出来事を見つめ直し、未来の活動の指針、そして戒めとするために、いつか書き上げるはずの「2009 全景」のための覚書をここに。
去る2009年9月5日、兵庫県伊丹市立美術館で《踊る内臓THE LIVE》上演。同美術館されていた、ひびのこづえ展「キタイギダイ」の中での関連イベントとして催された企画。
当日、いつもの通りリハーサルなしの即興で行なわれた二公演は、いずれも大盛況。二回目に至っては、《踊る内臓》シリーズ全12作の中でもっともキャッチーといっていい「膀胱」を演奏中、満場の会場から手拍子まで沸き起こったほどだ。この瞬間、僕は思わず、にやけてしまったのである。その理屈はこうだ。時間と場所を共有するという、宇宙で一番ロマティックな瞬間の本当の威力に直面し、「そうか、こういうことか」と、瞬時に感動を通り越えて笑ってしまった…に違いない(そう、だいたいの僕は、いつも極度の感動に直面すると、笑ってしまうのだ)。
東京の暮らしに戻って早70日以上が経過した。すなわち、台北に行っていた時間と同じくらいの時間を東京で過ごしたことになる。いつもの生活…今日、この瞬間まで気付かなかったけれど、あのプライバシーなんておかまい無しだった台北での暮らしこそ、人の営みそのものではなかろうか? そう感じる。
「心ある機械たち」展@BankART 1929も、いよいよフィナーレを迎える。
いくつか年内に終えなければならない業務も残しているが、個人としての大きな企ては、これにて終演となる。
何ひとつ、間違ってはいなかった。
複雑系という概念の中で、生命の誕生について捉えると、今、こうして僕らが出逢っていることは、まさに「奇跡」だということを痛感する…そんなお話を聞きながら、現在進行中のプロジェクトに関連した会合へ出席。
座の様子がまったく見えないままの出席となったので、出向くまではどうなることかと心配していたが、顔をつきあわせて話しをすれば、流石に、ここに呼び集められた理由がよくわかった。
逢う前から、既に意識は共有できていた。表現する言葉はそれぞれ異なれど、皆、同じ意識で取り組んでいる。そのことに、安心を覚えた。
展示も、始まってようやく一ト月が経過した。しかしまだ、折り返しにも到達していない。個人史上、最長の展示。まだまだ、横浜通いが続く。
体調は、いまもって全快とはいかないまでも、日常を過ごすにはさほど支障は来さない程度まで回復している。先の連休前と昨日、しばらく放ったままになっていた作品の微調整のため、横浜へ赴いた。作業自体はさほど大変ではないのだが、移動が未だ身体に堪える。回復に向かっているというより、ただこの、調子の悪い状態に慣れてしまっただけかもしれない。
さて、だいぶ好評をいただいている《ベアリング・グロッケン》のほか、今回は、あわせて3つの作品を展示している。グロッケンが、あまりにもわかりやすいプレゼンテーションとなっているせいか、他の2作品は、少々わかりづらい印象を与えているかもしれない。そのひとつ、Long Autumn Sweet Thingについて、少し触れてみたいと思う。
どうしたんだ?
《LOVERS》。
故・古橋悌二、遺作。
東京オペラシティ アートギャラリーで行われている展覧会「Trace Elements」で展示中との噂を耳にして、体調も未だ思わしくないなか、足を運んだ。ふと気になって調べてみると、この作品を最初に見てから、もう10年になる。1998年。東京・青山、スパイラル——あの日のことは、今でも鮮烈に覚えている。
久しぶりに、読書欲が沸いてきている。
数年毎に、こうした波が訪れるようだ。覚えているところでは、2年前がそうだった。電車の移動中にも本を読むなんて、僕にとっては相当珍しいことだった。そして今年、再びその欲求を満たそうとしている。
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いまもまだ続いている身体の変調。一進一退とはまさにこのことか? 調子が良くなかったかと思ったら、翌日にはまた駄目になる状態が続いている。十分な休息がとれていないなど、原因として考えられることはいくつかあるが、今はそれを検証しているどころじゃない。展示準備のために置き去りにしてしまった業務を進めなければならないからだ。
朝、目覚めると寒気がした。
そういえば、昨日、眠る前には少々目眩も…
寝付きもあまりよくなかった。
またこんな時間。いつものことだが…。
「心ある機械たち」の準備中も、ずっとこんな時間に作業をしていた。午後に起床。それから街に出かけてあれこれ準備に必要なものを買い出して夕方帰宅。そのあと雑務をこなしてから夕食をとり、阪神戦のナイターを見てからようやく仕事の準備にかかる…そんな調子。そして早朝、陽が燦々と降りそそぐ中、眠りにつく…そんな、オススメはできない暮らしぶり。

BankART Life II「心ある機械たち」展、ようやく開幕。
■BankART Life II 「心ある機械たち」展 出展のお知らせ
http://www.kawasekohske.info/BL2/
田中信太郎さん、ヤノベケンジさん、牛島達治さんの作品がある1Fホールに、我が「ベアリング・グロッケン」も展示させて頂いている。
この他、3Fには、Long Autumn Sweet Thing、「シーン・オブ・ライト〜光の情景」のための習作【改変版】も展示。どれもデリケートな作品なので、79日間におよぶ展示での運営が若干心配ではあるが、横浜まで散歩がてら、ちょくちょく様子を見に行く予定。秋の気配がより色濃くなった辺りが一番楽しみ。思索に耽るにはもってこいの季節だからだ。横浜の海を眺めながら、ひっそりと流れゆくときの移ろいを独り味わいたい。
この夏、生まれて初めて、夏バテというものを経験した。
原因は明白。冷たい物を多量に呑んでいたから。そのほか、数々の疲労と心労…これだけ理由があれば、カラダは確実に変調をきたす。
おまけに、痛めた喉が、まだ治っていない。普通に生活できるほどにはなっているが、未だ全快とはいかない様子。展示準備を進めないといけないというのに…参った。
それは、与えるものではない。
まして、与えられるものでもない。
日々の営みを通じて、一つひとつ、その種を宿してゆき、
長い月日を重ねて大切に育んでいくもの。
そして、あるとき、
自らの心の底から溢れかえる「純真さ」とともに呼び覚まされてくるもの——。
それが「感動」というものだ。
また一人、時代を築き上げた巨匠が逝った。
これ以上、のんびりしてはいられない。
多くの先人達が実現してきたような、
皆をつなぎとめる仕事をしなければならない。
これまでよりも、もっと激烈な勢いで。
たとえこの魂がどうなろうとも。
信じた道を歩むために。
NHK教育「からだであそぼ」にて放送中のコーナー「踊る内臓」。既に、予定されている全12作品中6作品(心臓、肺、胆嚢、胃、肝臓、腎臓)が放送された。残る6作品中、6月までに3作品が完成している。あとは放送を待つのみ。夏の間には放送されるのではないかと思う。
開次さんのダンスの収録は、既にすべて終わっている。2月から撮影が始まって、およそ一ト月に一度のペースで行なわれた収録…この期間は、あっという間だった。だけど、冷静に振り返れば、ずいぶん時間が経っている。なにせ、初回の収録の日は、雪だったんだから。今は、去年の今頃と同じように、汗だくになりながら作曲、録音をしている。
この7月頭から、最後の3作品のための作業に専念…本来はその予定だったのだが、急浮上した案件のためにあれこれリサーチをせねばならず、だいぶ時間が奪われてしまった。もちろん、頭の中は「踊る内臓」のことばかり…ようやく今日から手を動かしてみた。そしてつい先ほど、ようやく一つ、新作の楽曲を完成させたところだ。
今回の作品も、楽しんでもらえる内容に仕上がった(何を手がけていたかはもちろん、放送されるまでナイショ)。いつものように、凄まじいミラクルに直面し、思わず、雄叫びに近い「爆笑」がこの部屋に充満した。充満…といっても、もちろん、僕独りの笑い声だけだが。でも、その瞬間、このところのあれこれが、一気に解放された気がした。爆笑によるカタルシス! といったところか? 僕はいつだって、音楽によって救われる。
さて、今回の「踊る内臓」のヒミツ…そんな「ミラクル」が、いつもどんな様子なのか? その当たりについて触れてみたい。まずは前回「その1」の続き…作曲のきっかけをどこからつかむか? それについて紹介したい。しかしその実は…意外に簡単なことだったりする。
どうやら僕は、この時季になると、
いつも同じことについて考えをめぐらせるらしい。
かつて書き留めたステイトメント。
偶然にも、ほぼ一年前に記したものだ。
これをもっと端的に、ひとことで表現するなら、それは——
理想と現実の狭間にあるもの。
そのちょうど真ん中に位置するような…
僕が追い求めているのは、そういうこと。
間口が広くて奥行きのあるもの
それを実現するのが僕の仕事。
これまでも、そう信じて専心してきた。
僕なりの表現で、いつか見つける。
そして今、徐々にその兆しが見え隠れしている。
まだまだ、辛抱。
NHK教育「からだであそぼ」で現在放送中のコーナー「踊る内臓」。その最新作3本の音楽が昨日、ようやく完成した。
今回もまた、飛び抜けたチームワークを発揮して、ユニークなものに仕上がった。楽しくて可笑しくて、それでいてちょっと不気味さと不思議さもあって…この世の中で遭遇するいろんなことが全部詰まっているといっても過言じゃないほどの内容だと自負している。音楽についていえば、特に伝えたい具体的なメッセージがあるわけではもちろんないけれど、この、何事も冷めてしまいそうな今、少しでも喜びや楽しさの種になれば…そうした思いを抱いてやっている。僕の仕事が誰かのためになるのなら、喜んで全力を尽くしたい。
この「踊る内臓」は、年間12作品を制作することになっていて、そのうち、昨日までに9作品が完成したことになる。これまでに「脳」「肺」「胆嚢」「胃」「肝臓」の5作品が放送済み。このあとに登場するのは…もちろん、まだナイショ(笑)。番組の公式サイトに「今後の放送予定」が順次更新されているので、見逃したくない方はこまめにチェックされたし(既に放送済みの作品も再放送される予定)。
登場する作品もそろそろ半分を折り返す頃なので、この作品がどのように作られているのか、もう少し詳しく紹介してみたいと思う。
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やっぱり、涙が出た。
延長戦となった〆切直前…今日一日、いくつか試したアイデアはすべて却下——煮詰まり。焦るばかり。
今夜、関東ではわりと大きめの地震が続いた。煮詰まりの極地な上に数回に渡って起こった深刻な揺れ…幸い大きな被害はでなかったようだが、おかげですっかり集中力もなくなっていた(これは相当な被害だが)。少し気分を変えようと、休憩がてら風呂でも入るつもりでお湯を沸かすも、沸くまでの間に、買ったばかりのヤン富田のニューアルバムを聞きはじめると、すっかり風呂を沸かしていることさえ忘れるほど集中してしまった。
そしてやっぱり、涙が溢れてきた。終わりの方ではもう、潤んでよく文字が読めない。ああ。目を閉じて、自分の今の境遇と照らし合わせてみた。僕は、ずっと今でも願っているんだ。きっと。
ふと思いついた、どうしようもない企て。
「DRUNK WEEK」
この連休は、普段なかなかあえない皆さんと、杯を交わす週間と決めた。
僕の人生、始まって以来のことだ。
街路樹の植え込みが、赤やピンクに染まっている。
音楽を一部担当しているNHK教育「からだであそぼ」のMA(映像に音声を貼付ける作業)は、都内某所のスタジオで行なわれている。そのスタジオは、僕が育った街にある。ちっぽけな偶然の巡り合わせ——そんな些細な出来事にでさえ、ロマン派を気取る僕の心は独りそっと踊っていた。
5月の2週目から放送される予定のVTRの仕上げに向かった日、スタジオの最寄り駅を下りると、目の前に、満開のツツジが広がっていた。
![]() | バランス ヴァン・ヘイレン エドワード・バンヘイレン アレックス・バンヘイレン ワーナーミュージック・ジャパン 2005-08-24 by G-Tools |
最寄りの駅のホームからの眺めが好きだ。
数年前に高架化されてから、見晴らしがよくなった。西の空がとにかく広く見えるのがいい。午後に出かけることの多い僕は、我が家から西に位置するその駅へ向かう途中も、西の空に浮かぶ光の主をずっと追っている。いつからそうしているのだろう? ここへきてから、ずっとかもしれない。
この駅では、いつもホームの一番先までいって乗車する。下車予定の駅の改札口の都合などは考えない。とにかく空が見たいから、一番先までいく。電車の待ち時間は、この場所でただただ、ぼーっと空の様子を眺めている。
今日のBGMは、Van Halen「Not Enough」。サミー・ヘイガーが切々と滔々と歌い上げるこのバラードが今日の空模様と同調して、僕の心情を激しく共振させた。
![]() | 風花 川上 弘美 集英社 2008-04-02 by G-Tools |
母からの頼まれものを探しに本屋へ。ここは、中高生時代によく通った書店だ。やってきたのは、おそらく数年ぶりくらいか? 内部の設えはあまり変わっていなかったものの、どのフロアに何があるのかはすっかり覚えておらず、少々迷子のような感じで頼まれものを探していた。
川上弘美
探し物の途中にみかけた、フロア中央の目立つ場所に平積みにされた新刊の山。そこには「川上弘美」とあった。どこかで聞き覚えのある名前。
そう、恩人のひとりが大ファンだということを、つい一ト月くらい前に聞かされていたんだった。そのとき、今時の感じでネット検索をして少し調べて、いくつか文庫も買ったはずなのに、忙しさにかまけて放置状態。すっかり忘れたままだった。その山の頂きには大きなポップ——「待望の長編恋愛小説」。スマン。まったく興味なし。素通り。
ところが、店を出る頃には、母からの頼まれものとあわせて、氏の著作を2冊も携えていた。もちろんその「恋愛小説」も一緒に。まったく、不覚だ。
2008年3月19日、午前3時30分。来る新年度から一部音楽を担当させていただくことになった、NHK教育「からだであそぼ」の最初のVTRが完成した。
感慨一入…と言いたいところだが、僕が担当した部分については、まだまだ課題は多い。もっともっと向上させるために、早速対策を練りはじめている。いつだって僕は、全力だから。
実に些細な出来事なのだろう。端から見れば。でも、僕にとって、2008年3月16日は、かなりの「波瀾万丈な一日」だった。
長い道のりを経て「あぁ。やっぱり間違ってなかった」と、痛感している。
思いは共有できて始めて喜びに変わる。
だから今、改めて宣言しよう。
POP!
それが僕の仕事だ。
この何年かの間、満足いく仕事を終えたときだけだ。
心底ほっとした気持ちになれるのは。
無理が祟ったのだろう。うがい、手洗い、防寒…食事にも気をつけていたけれど、流石に身体は…限界を超えていたようだ。突然の悪寒、くしゃみ…そして発熱、頭痛…。昨日よりはマシになったけれど、今日もまだフラフラ。「いい加減、身体を休めなさい」という、天使からの忠告だと思って、せめて今日くらいはゆっくりしようと思う。
本日もお招き頂いて、某所へ。ジョン・ケージ「龍安寺」の声明バージョン他をたっぷり堪能。内容、ステージの設え、演出を含めて見応え感じ応えのある公演だった。色々な意味で「充実した時間」を過ごすことができた。丁度、少し声明にも関連するような案件を進めているので、今日、お招き頂けたのは、非常にいいタイミングだった。嬉しい! ありがとう!
写真は、ケージのCDと、今夜の公演中に僕の元に舞い降りてきた花びら? はらりはらりと3枚も、僕に吸い寄せられるようにやってくるなんて…春はもうすぐそこまで来ている?ということなのかな? そんな現実は全く訪れそうにないけれど(泣)。
ここで一句、詠みたいところだが…そんな嗜みは、僕にはなかった(苦笑)。
ずいぶん昔…たしか、二十歳くらいのころだったろうか? こんなタイトルの卒業制作を手がけた気がする。
僕にとっては、学校閉鎖に伴って
「致し方なく中退扱いになるんてそりゃないぜ制作」
だったんだけど(苦笑)。
バブル崩壊のあおり…ほんとに、ずいぶん昔の話だ。でもあのころから既に、困難な状況でもあきらめず、明かりを灯し続けようとする質だったみたい。ダメと思ったらさっさとあきらめて、別の道を探せるようなら、きっと、今とは別の幸せを手に入れていたんだろうなぁ(遠い目)。あっ、もちろん、今の生き方も、正解だったけどね(たぶん)。
そんな回想に耽ってしまうほど、今夜はなんだか、不思議な気分の夜だった。
東京は、二日続けて、激しい風に見舞われた。
きっとそのせいに違いない。今日もまた、新しいオモチャを手に入れてしまった。さらに昨日に続いて、また注文をして取り寄せているものまである。そうさ、これはこの暴風のせいに違いないんだ。
だけどこの楽器、やっぱりいい音している。もっといい音色を出せるように練習しなくちゃ、ね。
しかし…。
こんなに揃えて仕事の成果に反映されなかったら…まるで、自分でプレッシャーをかけるために買い集めているよう。
参考書を本棚にずらりと並べただけで勉強ができるような気になっていた受験生時代を思い出す(苦笑)。
考えても考えても、結論の出ないような事柄について、ここ数年、頭を、そして心を、ずっと悩ませている。
方向転換が必要になったある案件。
考え方を整理するために、
他のすべてのことを放り出して、
夜な夜な、あれこれ思案思案思案…。
するとどうだろう。
突如、これまでのプランをさらに素敵にしてくれるアイデアがひらめいた!
こんな時間に、昭和を代表するテレビ・アニメ主題歌を集めた7枚組みのアルバムを聴いている。
僕が聴いて育った音楽が、なんと160曲近く収められた、まさに「大百科」だ。もちろん、テレビの再放送で初めてしったものも多いけれど、リアルタイムに聴いて歌っていたものもたくさんある。当時は当然、アレンジのこととか録音のことなんてわかるはずもなかったから、今になって聞き返すと、様々な背景が想像できて楽しい。楽曲はどれも素晴らしい内容で、いつも聞くたびに驚きと発見がある。こんな素敵なものを、何も考えずにただ楽しんでいたなんて…本当に贅沢な時代に育ったんだなと、今になって痛感する。
暴風の最中に一瞬の晴れ間をかいま見たかのように、いくつかのことにめどが立ったと思ったところで一息ついたら、案の定、この調子…。
作業に没頭していれば気にならないようなことも、少し時間ができると頭の中のをぐるぐると巡り始め…しんどい(苦笑)。
お陰で、途端に体調悪化。食欲も低下気味。望まない減量期間にまたもや突入か? 「病は気から」と、昔の人は、よくぞ言ったものだ。まぁ、ちょっとこのところ、大食いを楽しみすぎたから、ちょうどいいかも?
本当にホッとできるのは、3月に入ってからだろう。もう一息。最後の追い込みに備えて、ちょっと一休み、だな(苦笑)。
いつかのときと同じ想いが、また沸き上がってきた。
あのとき、封じ込めたはずなのに。
一度は抑えた想いだったけれど、
たとえこの先、どういうことになっても、きっと、この想いは止まない。
あるとき、ようやくそれに気がついたからこそ、今、僕は、こうしている。
今夜眠れないのは、この嵐のせいなんかじゃない。
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仕事を終えて、眠るまでの時間、クールダウンするために、手に入れたばかりのこのアルバムを聞いていた。その間、ちょっと探し物——。10年前の自分の顔写真がこの部屋のどこかに埋もれているはず…そう思って、思い当たる場所を探すも、全然見つからない。どこを探しても出てこない。見当違い? なんだか、これまでの10年の歴史を象徴しているようだ。
最後に収められた曲「Beautiful Day」が流れ出した頃、探し物とは別に、思わぬものがでてきた。それは、郵便書留の受領書。日付は、平成9年1月29日となっている。今も利用している、最寄りの郵便局から、ある友人宛に差し出したものだ。中身が何だったか、今でもはっきりと覚えている。
この一通の郵便物から、僕のすべてが始まった。
10日前と同じ震えが、再び「からだ」中に走った。
デモをあまりに完璧に仕上げてしまったので、それを越えられるか、かなりのプレッシャーだったのだが、今回も「奇跡」が僕らのもとに舞い降りたようだ。
僕は、「このために生まれた」といっても過言じゃないほどの出来映え。
僕の感覚がかなり極端に偏ってさえいなければ、沢山の人たちに喜んでもらえる内容に仕上がっているはず。
早くみてもらいたい。今すぐ聞いほしい。
でも、やっぱりいつもと同じように、完成した瞬間は、この部屋で独ぼっちだ。敬愛するある音楽家も、同じことを言っていた。何かが生まれる瞬間は、こうして、そっと独りでいることばかりだと…。
自分にやさしく。
節分だというのに…。
予報通り、積雪に見舞われた東京。幸い、日曜日だから交通機関の麻痺は最小限に抑えられそうだけれど、今日は僕にとって大切な日。ある意味、この日は元旦ともいえるのかもしれない。遅刻しないように、早めに出かけよう。
そして今朝も…やっぱりまた不眠状態のままだ。このところ、ずっとこんな調子。でも、記念すべきこの日に積雪となり、そのうえ体力の限界を迎えそうな状況というのは、後々自ら語り継ぐことになるであろう今日の出来事をより象徴的に飾るためのエピソードとしては丁度よさそうだ(いや、冷静に考えてみると、今日はそんなに大袈裟に語れるような日じゃないかも…疲れが、勝手な妄想を生んでいるに違いない)。
だけど、思い出深い一日になるといいな。
もしかしたら、今、とんでもない瞬間に立ち会おうとしているのではないだろうか?
昨日の未明、仕事を仕上げたときに、ふとそんなことが頭をよぎった。ロックやアート、前衛が、とっくの昔に「定型化」してしまったわけだが、今、僕らが手がけている仕事は、そんな「枠」から、絶妙なバランスを保ちつつ飛び出そうとしているんじゃないか? そのバランスを整える一端を担う役割として、僕は今、ここにいるんじゃないか? 多くの先人達が、歴史的名盤、名演、名作と言われる作品を生み出したときも、きっとこんな空気だったのかもしれない…ちょっと大げさだけど、そんな気分に浸っている(笑)。
元旦から無休状態が続いている。
新年会だとか、お楽しみの時間はあったものの、その日だって、宴に向かう直前まで仕事をこなしていたし、ギリギリ終電に間に合って宴からほろ酔い加減で戻ったあとも、明け方までちょこちょこ作業を再開したりしていたくらい…ワーキングなんとやらとは、まさにこのことか?(苦笑)
昨日、2年ぶりの積雪となった東京は、相当に冷え込んだ。表は気温1度。室内でも10度程度だった。外気温が10度を切ると、やけに寒く感じるというのに、家の中でも10度以下とは…。どれだけ防寒、風邪対策を施していても、そろそろ限界か?
毎日温かい鍋を食べて、風邪予防に効果的といわれる紅茶を飲んで(この季節、通常なら玄米茶なのだが)、身体を温めるからという理由で黒糖をかじり、喉をいたわるために、そばハチミツをティースプーンに1杯分ねぶる毎日。外出時は極力歩く距離を稼いで、運動不足解消を試み、帰宅すれば手洗いとうがいは当然。ときによっては、顔まで洗う(冷水で)。仕事中は、フリース2枚重ねにひざ掛けという装備。ひどいときには、マフラーまでしているというのに…それでも、そろそろ風邪を引きそうだ。喉も痛い。頭も痛い。お腹も冷える。
だがしかし、今、倒れているわけにはいかないのである。まだまだ、もうひと踏ん張り! 2月の連休が終わるころには、ほんの少し、休めるかもしれない。もうちょっとバランスの取れた暮らしをしないと、結果、長期間寝込むことになりかねないから…。春までは、元気でいさせておくれ。これだけあれこれ対応しているんだから。
「ルールに則っていれば何をしてもいい」
「法律上は問題ない」
こんな言葉をよく耳にするようになったのは、いつからだろう?
溜息が漏れる。
社会の模範となるべき人たちには、そんな誇りのかけらもないようなことは公の場で口にしてほしくない。
もしも、認められていないことを犯してでも現状を変えようと思うなら、己の信念を露にせよ! 批判を浴びても守り通さなければいけないものがあるのなら、それが認められる時代が訪れるまで、叫び続けろ!
誇り高く生きる。I Live with PRIDE.
僕が唯一約束できるのは、それだけだ。
![]() | 円游律 FENCE OF DEFENSE Sony Music Direct 2008-01-16 by G-Tools |
昨年末から引きずっていた仕事に、ようやくめどが立った。映像に音楽をつける作業だったのだが、16日正午、音楽パートもほぼ完成し、やっと全貌が現れた。納品へ向けて最終的な微調整を施すことになるが、とにかく、無事に完成のめどがたったことに一安心。今も早速、次なる業務のための作業に突入しているが、休憩の束の間、こうして無駄にタイプするのが、今の唯一の楽しみ?となっている(苦笑)。
それにしても、この連休は一刻を争う状況だった。特に〆切直前、連続15時間、一切の休みなしの状態で独り作曲演奏録音整音を続けていたなんて…わずか1日前の出来事なのに、果てしなく昔の出来事のような気もする今…よく乗り切れたと、我ながら自分の「火事場のナントやら」の破壊力に驚かされている。
今も、年末から引きずっている業務の真っ最中。そろそろ体力も限界に近づきつつあるが、手がけている仕事の重みをかみ締めているせいか、未だやる気は十分にある。
この仕事は、とある都市の現在・過去・未来までを描いたストーリーの映像に音楽をつけること。歴史を扱ったテーマだということに加えて、なにやら最近、日本について詳しく知りたい気分が高まっていることもあってか、つかの間の休憩の時間に、20年前…つまり、高校生のときに使っていた日本史の教科書を取り出して目を通したりしている。
テレビで偶然みたインタビュー。
ある日本人俳優が何気なく発した言葉を聴いた瞬間、
僕の中に、熱いものがこみ上げてきた。
——祖国——
もっと深く知りたい。
僕自身のこと。
僕の周りの人たちのこと。
年始も関係なく、あくせく業務。ある映像に音楽をつける作業を進めている。だが、こんな時季に仕事はなかなかはかどるはずもない。というわけで、何かのきっかけをつかみたくて、新しいオモチャを色々と手に入れてみては、独り、気分転換を図っている。
長く苦しかった一年がようやく終わろうとしている。楽しかったことも数えきれないほどあった。けれど、とても残念で、悔しい出来事が、1つ、2つ、3つ…。それらが、全ての嬉しい出来事を一気に流し去ってしまうほどの大きな荒波となって襲いかかってきた。そして見事に、それは僕を飲み込んだ——試練の日々——くじけそうな毎日だった。
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U2「ヨシュア・トゥリー スーパーデラックスエディション」とあわせて買ったNine Inch Nailsのリミックス盤。実にタイトルが判読しにくい文字列になっているが、つまりは「YEAR ZERO REMIXED」ということ。今年発表されたアルバム「YEAR ZERO」のリミックスを収めたアルバムだ。
実のところ、リミックス盤は、あまり興味がなかったりする。ただ、中には一つくらい、素晴らしいトラックがあるもので、今回もそれを期待して購入してみた。目玉は…「CAPTAL G」EPWORTH PHONESのトラックだろう。オリジナルのシャッフル・リズムを一度完全に分解し、再構築。そうして、見事にクラブ・チューンに仕上げてくれている。オリジナルの要素を巧みに取り入れ、ノイジーなリフが炸裂する辺りが、かなり好みの感じ。
しかし、リミックス=ダンスという構図は、いつから固まってしまったんだろうか? もちろん、この盤でも、すべてがダンスチューンに仕上げられているというわけじゃないけれど、もっと、多様なアプローチがあってもいいと思うのだけれど…。
そういう意味では、ビル・ラズウェルが手がけた「VESSEL」は興味深い。氏は、マイルス・デイヴィスのリミックスを手がけたときにも、まさに「再ミックス」という読んで字のごとくのアプローチで、オリジナルの要素を大幅に変えることなく、「別解釈のミックス」を聴かせてくれた。ここでも、そのアプローチで取り組んだと思われる展開が聴ける。よりハーシーに仕上げられた「VESSEL」は、オリジナルとまた違った魅力で輝いている。
「疲れたときにはGOODミュージック」
とっても世話になった某ディレクターからいただいた言葉を今、噛み締めながら、まさに浴びるように沢山の音楽を聴いている。次なる業務に挑むための英気を養っているかのようだ。
さて、「an etude for Scene of Light〜光の情景のための習作」世界初演の様子を記録するために書き始めた記録も、これで最後となる。予想を遥かに超える長文になったが、クリスマス・イヴに仕上がってきたばかりのフィルムの画像も数点紹介しているので、是非、終わりまで楽しんでもらえると嬉しい。
![]() | トニー滝谷 坂本龍一 エイベックス・エンタテインメント 2007-12-12 by G-Tools |
クリスマスを控えた三連休、中日。よせばいいのに、街まで。なぜって? それは、先日、現像を頼んでおいた写真が上がっている予定だったから。「Scene of Light」の展示記録を早々に仕上げておきたくて、フィルムの写真素材が必要になったというのも、慌てて出かけた理由の一つ。各方面へお配りするためのDVDジャケット用に、いい写真がないかと期待していたというわけだ。
現像を頼んだフィルム数は、カラーと白黒、あわせて計4本。今時、デジタル処理すればいかようにもなるというのに、今回は、わざわざ白黒フィルムでも撮影をしてみた。これは単なる、自己満足のため。高感度の白黒フィルムで作品を撮影したことがなかったので、どうなるかを試してみたかった…それだけの理由。いや、フィルムを探していた最終日に、コンビニでいつも使っていたフィルムさえあれば、こんな無駄遣いはしなかったのだけれど(その件は、近くアップされるはずの「幕を開けろ! その6」で紹介予定)。
白黒フィルムは仕上がりまでにちょっと時間がかかるということだったけれど、カラーはもうできているはず…そう思って、混雑を覚悟で出かけると、僕の勘違いで、まだ何も仕上がっていなかった。その他にも細かい買い物などあったから、その用事だけでも済まそうと街を歩くも、やはり連休中の街は、何事も能率が悪い。人ごみがますます苦手になってきている昨今…それだけでもやられ気味だというのに、どこへいっても空気さえ薄く感じられ、気づくと、相当気分が悪くなっていた。頭も痛い。今日は比較的暖かいというのに、寒気もするようだ。この年末…まだまだ休んでいられないんだから、風邪を引かないうちに帰ることに。結局、予定の3/5くらいしか済ませることができなかった。混雑する街へ慌てて出かけてもいいことなんて一つもないことは重々わかっているのに、辛抱できなかった自分にも苛立つ始末。情けない。
こんな夜は、お気に入りの音楽でも聞いて、心を鎮めよう。
「トニー滝谷」
この映画を最初に見たのは…ケーブルテレビでの放送だったかもしれない。いや、予告編だけみたような気もする。画の質感とそこに漂う空気感に圧倒されて、即、DVDを購入した。坂本龍一の繊細なピアノ曲によるサウンド・トラックも、本作の白眉と言えよう。それをじっくり聞きたくて、手元に置くことにした。
だが、サウンド・トラック単体での発売は、最近、ようやく実現したばかり。もちろん、迷わず購入。「禁じられた遊び」や「パリ・テキサス」など、予算の都合もあったらしいのだが、ギター単独で作曲されたサウンド・トラックの中には、歴史的名盤として語られるものがいくつかるが、ピアノだけで構築されたものでは、これといって思い当たるものがないような気がする(物語の主人公がピアニストだったり、ピアノが関係するドラマを除いて)。
おそらく、この「トニー滝谷」も、潤沢な音楽予算があったとは思いにくい。いずれにしても、ピアノだけで綴る…という選択は、大正解だったように思う。とにかく、映像と音の親和性の高さは抜群。DVDに収録されているメイキングシーンでは、この独特の映像美が生み出された秘密が明らかにされている。なるほど! どこかで体験したようでいて、かつ、非日常的な画が生み出されているのは、こういう理由だったのか! けれど、非日常的でありながらも、自然に仕上がっているあたりは流石。まさに「風景」といえる画面になっている。
音楽も同様に「風景の音楽」としての設え。主張するわけじゃないけれど、ないと寂しい…そんな感じの。まさに「風のような音楽」といえそうだ。本作が、「名盤」と呼ばれる日も、そう遠くないであろう。少なくとも、僕にとっては既に「座右の銘盤」となっている(笑)。
また本編がみたくなった。静かな今夜、そっと眺めることにするかな。
「an etude for Scene of Light〜光の情景のための習作」公開3日目の記録。今日は、北から「おやつの使者」が現れた(笑)。
![]() | SILK ryuichi sakamoto 坂本龍一 エイベックス・エンタテインメント 2007-12-12 by G-Tools |
またもや、映画本編を見ていないサウンド・トラックを手にしてしまった。同じようにして、本編を見ていないサントラが、我が家にはいくつもある。久しぶりに、教授の美しいストリングスをたっぷり堪能できた気がした。弓と弦がこすれる感じまでリアルに記録された音…レコーディングの醍醐味を存分に味わえる内容だ。これを現場で生で聞いたら、確実に鳥肌が立つに違いない。オーケストラの演奏だけは、生に勝るものはないと思う。去年、東京で体験したルツェルン祝祭管弦楽団の演奏は、一生の想い出として僕の記憶に刻まれている。アバド指揮、マーラー6番…あの演奏は、生涯忘れることはないだろう。
さて、「an etude for Scene of Light〜光の情景のための習作」公開2日目の記録を。この日も朝から、慌ただしかった。
![]() | The Unforgettable Fire U2 Universal/Island 1990-06-15 by G-Tools |
今日も、昨日手に入れた「ヨシュア・トゥリー スーパーデラックスエディション」をたっぷり堪能。未発表曲を収めたボーナスCDは、まるで、このアルバムを産み落とすまでの険しい道のりの記録のようだ。誰もが皆、その経過をしらない。結果だけをみて羨望の眼差しを向けてはいけない。彼らも僕と同じ。苦悩の中から宝物を掘り当て、磨き上げ、新たな命を吹き込んでいるんだ。少し安心した。
ライブを収めたDVD…90年代以降のライブ映像は、実はどれもあまり好みじゃない。大スペクタクルな演出がどうという以前に、演奏が微妙な気がしてならないから。特にこの「ヨシュア・トゥリー」収録の名曲「with or without you」なんて、どれもレコードの印象を超えられなくてがっかりしたものだが、このボーナスDVDで見られる演奏は、これまでの印象を一掃した。バンドって、やっぱり凄い。たった4人…楽器を携えて演奏するだけで、これだけの現象を巻き起こせるんだから。ロックンロール最強! 音楽を入り口に、その後いろんな表現に挑んできた僕だから、余計にそう思う。
だけど…実はアルバム単位として考えると、前作の「The Unforgettable Fire」の方が好きだったりする。最初にこの盤を聞いたのは、たしか、中学2年生のころ。たまたま近所に引っ越してきた同級生のTくんの家で、彼が持っていた自分のオーディオセットから流れてきたのが最初だ。もちろん当時は、アナログ盤による調べ。
当然、この曲の音がどうの…とか、そんなことはまだ一切わからなかったけれど、当時はやっていたforeignerなんかよりは、圧倒的に興味をそそるものだったように記憶している(foreignerもその場で一緒に聴いた気がする)。
それにしても、こんなレコードを当時から手元においていたTくんは素晴らしい。流石は、転校してきた初日に「パーマ」とあだ名が命名されただけのことはある。そう、彼は今で言う「ロン毛」に軽いウェーブのかかたパーマをあてて颯爽と現れたのだ。かなり衝撃的な図だった(笑)。いや、もちろん、とっても愛しいキャラクターという意味で。
思えば彼とは、東京ドームの前進である後楽園球場で行われた巨人戦を見るため、徹夜で並んだこともあるくらい、結構仲良くしていたっけ。あの試合は確か、8回裏、同点の場面で、80年代ジャイアンツの最強助っ人として語られる「クロマティー」がセンターバックスクリーンに勝ち越しホームランを放って決着したんだった。その光景をみて、独り盛り下がる僕…。「どうした?」とTくん。「いや、こういう試合展開なら、サヨナラホームランを期待したかった」と、僕。そんな調子で、当時から若干プロデューサー気質を発揮した返答をしていたいやな中学生(苦笑)。Tくん…いまはどうしているかな? 一度大人になってから、同窓会であったけれど…それっきりだ。
さて、思い出話が長くなる前に、一番新しい、思い出話の続きを。「Scene of Light」展示初日の様子の記録。まずは、設営が終わった夜、帰宅したところからだ。
![]() | ヨシュア・トゥリー~スーパー・デラックス・エディション(初回限定盤)(DVD付) U2 UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M) 2007-12-12 by G-Tools |
無事、課題提出、終了。
直前になって、あれこれ新しいアイデアを試したりしたので、時間が足りなくなりそうだったが、なんとか間に合った。この時代…ソフトウェアの使い方をちょっと覚えちゃっただけで、そこそこのことができちゃうのは、どうだろう? 冷静に見つめれば、たいしたクオリティのものはできていないんだけれど(専門外の作業のため)、なんだか、我が子をいとおしむように、手あかまみれの仕上がりが、相当に上出来な気分に浸れてしまう…いけない(苦笑)。もっと冷静に、自分の仕事を見つめ直さないと…。
それにしても、昨日の夜は寒かった。頭痛がひどくて作業続行をあきらめて床につくも、布団からでた頭の部分だけが異常なほど冷たくて、なかなか寝付けなかったほど。明け方、目を覚ますと、無事に頭痛はひいていて…それから終着まで作業を進め、夜、下りのラッシュアワーがピークを迎える頃、いつもの場所まで仕事を届ける。
帰り道、このところの過酷な業務を無事終えた自分へのせめてもの褒美に(こんなことを自ら言ってしまう輩はどうのこうの…という記事を大昔に読んだ気がする)、渋谷のタワーレコードへ寄って買い物。発売20周年を迎えて「スーパーデラックスエディション」と銘打たれた立派なパッケージで再発されたU2「ヨシュア・トゥリー」と、その特集記事を掲載した「サウンド&レコーディング・マガジン」を買い求める。レジで並ぶ最中、「明日の暮らしも心配な俺が、ホテルや城を買っちゃうようなセレブリティをよりリッチにするために散財か?」と気づいて、一瞬溜息を漏らすも、これくらいしか自分を労るすべはなく…嗚呼(苦笑)。
財布が軽くなって余計に寒さを増した懐具合を確認しながら、師走の喧噪をかき分けるように繁華街をすり抜け、家路へ。この時季、この街をしらふで歩くものじゃないな。少しうつむき加減で、足早に駅へ向かった。
展示疲れがまだ抜けない。
撤収を終えた翌朝、17日は、17時間睡眠。その翌日は、よせばいいのに、後片付けを始めてしまって、予想以上の疲労が襲ってきて…結局、18日は、18時間睡眠。なかなか、都合良く眠り続けている様子。このままだと…24日は、24時間睡眠? まぁ、特別イベントはないから、ヨシとしよう(苦笑)。
提出を目前に控えた課題…頭の中では固まっているものの、なかなか手が動かせない。これはもう、完全なる逃避に違いない。一応、社会人ゆえ、そんな泣き言は許されないのを承知しているも、ここまで立て込むと、手に負えなくなってくる。
「できることは、全部独りでやる。」
そうしてこそ、作家性が最大限に発揮されるに違いない——自分から選んだこのスタンスとはいえ、現実は、なかなかシンドイ。愚痴をこぼすなんてみっともない…そんなこと、わかっちゃいるが、これくらいは、許しておくれ。
そう! こんな僕に、少しでもやる気を湧かせるために、せめて皆さん、あれだけ僕が誕生日をアピールしたんだから、社交辞令くらい、いいましょうよ! 大人は、社交辞令をいうものでしょ? ほら、今時、メールなんていう便利なものがあるんですからっ!
いや、心のこもっていない言葉なんて、言ってないのも同じ。コンビニの店員の機械的な「いらっしゃいませ」ほど虚無感ただようものはない。あんな挨拶ならしない方がマシ。僕はいつだって、本気。心のこもった言葉しか発しない。気持ちのこもった行動しかしない。付き合い程度の言葉なら、いらない(唯一届いた祝いのメールには救われました。感謝!)。
さて、先に展示した「an étude for Scene of Light〜光の情景のための習作」。展示した状態は非常に整然として仕上がっていたため、さぞかし皆さん、準備万端で挑んだように思われたでしょうが、実際は、その激しさたるや、尋常ではありませんでした。生まれて初めて、「これは間に合わないかも?」と、思ったほど。展示に至るまでの状況が、自分でもかなりバタバタしていて愉快だったので、ちょっとその回顧録を書いてみようかと思います。「幕を開けろ! その1」お楽しみください。
【注】写真は、設営時の様子。このあと、いろいろと細部が気になって、さらに修正を現場で加えて完成とした。鏡の中から映像が写り出し、鏡に映った自分自身の像とあわせて見つめることができる作品。別名「ナルシスの鏡」。ある角度からみると、会場の天井が反転して写り込み、天地がわからなくなる仕掛け。これは偶然の産物。素敵な作品はこうした奇跡を呼び寄せる。
今日は、素敵な光景をたくさん見かけた。
些細なことかもしれないけれど、
それだけでなんだか嬉しくなる。
人という器からは逃れられない。
だからもっと、人であることを意識したい。
周りには、人がいる。
人がいるから、自分がいる。
僕らは、どうしたって人。
対話しよう。
余談だけれども…
今、ふとカレンダーを見返してみたら…
3週間以上、まともに休んでいない状態に陥っているではいかっ!
どうりで…今、異常なほど、疲労を感じるわけだ。
おかげで無駄にテンション高め。
展示でも、やけにリップサービスが弾む。
展示が終わったときが、怖い。
今日もそろそろ眠らないと…
なんだか、めまいがしてきた(苦笑)。
あっ。そういえば、
今日もまた、失笑とともに僕を迎えてくださる画家に偶然出くわした。
こんな時代に、毎度まいど、たくさんの笑顔をありがとうございます。
これから僕は、あなたのことを「師匠」と呼びましょう!
そのしなやかさに、勇気づけられました(笑)。
近く発表する予定の「習作」を今日もせっせと製作。非力なマシンで重たい映像処理をさせているせいか、手を動かしているよりも、映像が書き出されるのを待っている時間の方が長い。その間は、音楽を聴いたり本を読んだり…ときには、窓辺から注ぎ込む陽光を浴びながら、ただただボーっとしたり…。
屋外の緑が風に揺らめいて、レースのカーテンに様々な模様の光と影を映してゆく。この時季特有の空気の澄んだ感じが、屋内にいながらも伝わってくるようだ。「東京だって捨てたもんじゃない」——そんなことを思いながら、仕上がりを待つ時間を楽しんでいる。
シュトックハウゼンが逝った。
今、自分の仕事の新しいシリーズとして検討している作品の習作を創っている。「習作」といったら…ちょうど同じタイトルの電子音楽作品があったなぁ…そんなことをふと思い出して、シュトックハウゼンの「習作」を聞いていたのが、5日のこと。奇しくも、氏の命日となった日だ。
先の週末、友人の結婚式へ出席するため、西へ。
なんだか、やけに楽しくて嬉しくてめでたくて…
多くの人たちの祝福の想いが詰まった場に居合わせられる喜びを
独り勝手に感じていた。
そして、結婚を機に、新しい家族、仲間が増えるのは、
すごく素敵なことなんだな、と…
そんな当たり前のことを、ぼんやり思い浮かべたり…。
とにかく、思い出深い日になりそうな1日だった。
本当におめでとう。
末永く、お幸せに。
さて、こちらはそろそろ、
急遽制作することになった「新作」のための準備を進めないと…。
発表機会は、もうすぐそこまできている。
![]() | 人間というもの PHP文庫 (PHP文庫) 司馬 遼太郎 PHP研究所 2004-04-01 by G-Tools |
本文を読まずして…(苦笑)。
![]() | Sign 'O' the Times Prince Warner Bros. 1990-10-25 by G-Tools |
とあるショールームの環境音楽デザインを担当させていただいた(詳細は近くお知らせします)。
某日、現場でのミックスダウン作業を経て納品。
その夜、帰り道の運転席からふと眺めた観覧車の電灯は、
ちょうど、クロスの模様を映し出していた。
そのときステレオから聞こえていたのは、「The Cross」。
こういう偶然には、いつになっても心揺さぶられる。
必要とされる喜び。
喜んでもらえる嬉しさ。
それを改めて痛感した日。
僕が何を欲してきたのか?
僕が何を探しているのか?
すべてがようやく、わかったような気がした。
居場所は見つかる。
今はまだそれがどこか、わからないけれど。
![]() | Me-imi~Premium Edition~ 岡村靖幸 CORNELIUS 西田彩栞 UNIVERSAL SIGMA(P)(M) 2007-10-24 by G-Tools |
僕は、僕でしかない。
![]() | The Fragile Nine Inch Nails Nothing/Interscope 1999-09-21 by G-Tools |
The Fragile
Nine Inch Nails 「The Fragile」収録
この曲が響くようになったのは、ごく最近のこと。
より豊かに、より艶やかに…
もっと強く、もっと激しく…
僕が創作にかかるとき、いつも呪文のように唱えているこの言葉が思い出される。
I won't let you fall apart.
こういう表現の仕方しか、できないんだ。
![]() | Jordan: The Comeback Prefab Sprout Sony Budget 2001-02-12 by G-Tools |
どうしようのない、深い溜め息が漏れる。
果てしなく美しく…そして、儚い。
![]() | The Downward Spiral Nine Inch Nails Nothing 2004-11-23 by G-Tools |
このところの寒さのせいか…
いや、理由はそれだけじゃないだろう。
何もかもが暖かい場所に行きたい。
生まれて初めて、そんなことを思い浮かべた日。
Nine Inch Nails「The Downward Spiral」収録
激情の中にそっとそえられた、甘くて淡い…交錯する記憶の旅。
それはまるで、今の僕の内面を映す鏡のよう。
![]() | 対談集 日本人への遺言 (朝日文庫) 司馬 遼太郎 宮崎 駿 榎本 守恵 朝日新聞社 1999-01 by G-Tools |
誰かの予言。
今を見渡すと、
あながち
間違っていたとは言い切れないんじゃないかな。
いや、所詮、何も変わっていないだけか…。
このときこそ、皆、己に問うとき。
「自分は、どうなんだい?」
![]() | ニュー・シネマ・パラダイス オリジナル・サウンドトラック【完全盤】 サントラ エンニオ・モリコーネ ビクターエンタテインメント 2005-10-05 by G-Tools |
「モリコーネは、朝に作曲する。」
いつかどこかで、そんな記事を読んだことがある。
![]() | ドビュッシー:ピアノ作品全集第1集 アース(モニク) ドビュッシー ワーナーミュージック・ジャパン 2001-07-25 by G-Tools |
良くも悪くも、僕の人生は、波乱万丈。
喜怒哀楽に満ち溢れた、ドラマチックな物語に仕立てられているようだ。
さて、次はどんなドラマが待ち受けているのか?
どんなことが起きても、もうだいぶ、驚かなくなっているからさ。
もっと僕をビックリさせておくれよ(苦笑)。
いつもいつも、夢の中にいるよう。
けれど、どこにいても、どうしていても、
それもまた、現実。
アルカディ・ザイデス「DAAT」。
盛況のうちに無事、終了。
http://www.kawasekohske.info/DAAT/
たった一度限りの公演だったけれど、
とても充実した内容だったのではないだろうか。
例年、この時季になると聞こえてくる虫の音。
いつもは心地よく響くのだけれど…
今年はどうも…。
新たな出逢いに興奮。
そうか!
あの芸風は、ここで活かされるためにあったんだ!
そう思ってしまうくらい、嬉しく楽しく刺激的な面白い出逢いに恵まれた日。
かつて取り組んでいた、僕なりに解釈したノイズ・ミュージックのあり方。
エヌ・アンサンブル・オーブ
"n" ensemble orb sound works
この作品を手がけていてのは、かれこれもう、10年くらい前になる話し。当時は全然理解されなかったんだけれど、伝わる相手には、伝わるものだな、と、改めて痛感した夜…楽しく、興味深い出逢いに興奮していた。
この道を自ら選択して十余年。
毎日毎日、辛抱してきた。
そして今、より強く決意する。
まだまだ辛抱。
サイコロを振ったら、必ず何かの目がでる。
それが、望む結果になれば吉。
そうじゃなければ…残念(苦笑)。
でも、サイコロを振らないという選択肢は、ない。
僕は常に、目の前にある状況を変えようとしてきたんだから。
晴れの日もあれば風の日も、雨の日もある。
まだまだ、この道のりは果てしなく続く。
辛抱辛抱。
どんなときだって、それが得意技だったじゃないか。
だけど…周りには迷惑をかけないようにしなくちゃね。
本当に皆様、お騒がせしてすみません。
独りで手に負えることには限界がある。
このところ、ちょっと沢山のことに手を出しすぎていた感あり。
今は一山超えて、ほんの束の間、一息ついているところだけれど、
ピークを迎えていた頃は、ちょっと息切れ気味で…
こんなことじゃ、いけない(反省)。
素早く体勢を立て直して、次なる作業に進まなければ…。
こうしている間にも、いろんなリミットが刻々と迫ってくる。
もちろん、この時間にも、頭の中では構想を練り続けている。
今度の現場も、充実したものに仕上げたい。
水戸での業務、無事、終了。
いろいろ感じるところの多い期間だった。
実際の制作中の体験はもちろん、様々な出会いとそこから生まれる言葉、思い、意思…交わした会話の数だけ、何かを考えるきっかけを与えてもらった気分。きっと未来に、この日々の出来事が生かされる日が来るような…そんな気がする。

公式サイト上で公開しているポートフォリオと
ベアリング・グロッケンの記録(BEARINGS GLOCKEN archives)の英語版を完成させた。
とある会合へ。
この数週に渡って、自主的に引きこもり状態を作り出し、
自分の作品集を改めてまとめ直していた。
シンプルながら、なかなかいい仕上がりになったので
それを見せびらかしたくて、いつもは絶対に持ち歩かない作品集を背負って会場へ
(実際、見せびらかすほどは見せなかったけれど)。
日々、律して生きる。
そう、改めて自分に言い聞かせる。
僕にとって今日は、そういう日。
自戒の念をこめて。

先月、水戸芸術館で行われた「ひびのこづえperformance」の打ち上げの席で、展覧会準備/運営を手伝っておられた実習生の学生さんたちに描いてもらった、僕の似顔絵。とってもチャーミングな女子2名に、それぞれ、右からの横顔と左からの横顔を描いてもらったのだけれど、どちらも共通していえるのは、「緩やかなアゴのライン」と「ふっくらした頬」を見逃さず描いていること(笑)。きっと僕の顔は、似顔絵にはしにくいと思うのだけれど、なかなか、よく特徴を捉えているではないですかっ! 素晴らしいぃ! 感謝! いい記念になりました。本当に、どうもありがとう>YYさん、IYさん

写真は、「ひびのこづえperformance @ 水戸芸術館」のためのオリジナル・サウンドトラック作曲中に使用していたトイピアノ。このトイピと共に、昼夜問わず、アトリエに独り閉じこもって作曲作曲作曲!
日を浴びて
風を感じ
匂いを味わい
耳を澄ます
こんな時間を楽しめるのは
この心と身体があるから
そんな当たり前のことを思い浮かべた日
もっと敏感になるために
もっと自由でいられるように
それはきっとまだまだ遠い遠い未来の出来事
憶えばずっとこのままでいいるような気がする
これまで携えてきたもの。
「純真さ」
これから携えていくもの。
「純真さ」
いつまでも変わることなく、自分自身に問い続ける。
いつからだろう。ふとした瞬間に、かつて誰からか耳にした言葉が蘇ってくるようになった。
ひびのこづえ展@水戸芸術館「ひびのこづえの品品 たしひきのあんばい」関連企画 近藤良平ダンス・パフォーマンス。無事、終了。
音楽を担当させていただいた僕も、前日の17日午後からサウンド・チェックのため水戸入り。18日当日、驚嘆するほど充実した内容の展覧会と抱腹絶倒喜怒哀楽のパフォーマンス本番計2回を全て見届け、その後のレセプション、二次会とたっぷり楽しいひと時を満喫し、その夜のうちに帰京。大きなトラブルもなく本番を終えられた安堵とほどよい疲れ、そして、今年一番といえるくらい充実した一ト月が終わってしまったことへの寂しさ…。独り、最終列車で東京に戻るときのあの時間の気分は、なんとも形容しがたいものだった——口をつぐみたくなるような…今は誰とも口をききたくない…そんな感じの。
8月18日(土)、9月23日(日・祝)に水戸芸術館で行われるダンスパフォーマンス(ひびのこづえ展関連企画)のためのオリジナル・サウンドトラックが、明日(今日?)、現地でのサウンド・チェックを目前に控え、ようやく完成。現在、午前4時過ぎ。クールダウンのため、最近お気に入りの音楽を聴きながら更新。
結局、時間の許される限り、延々と作業を続けてしまった。各シーンの作曲を終えてから、シーケンス順に並べ、繰り返し聞くこと2日間。そして問題点を洗い出し、全体のバランスを調整するために丸3日…途中、何曲かミックスまでやり直したが、試行錯誤を繰り返したお陰で、これまでよりも一歩前進した印象。このまま売り物になりそうなレベル(実際売るとなったら、また重箱の隅を、穴の開くほど突くだろうけど)。
しかし…かなり根を詰めてやりすぎたみたい。この瞬間、どっと疲れが…耳も相当疲労している。いい加減、エンジニア的作業は、(超優秀な)専門家に任せたい(苦笑)。
だけど、音楽に集中させてもらって、ありがたい。色んな人たちに、心より感謝。
パフォーマンスの詳細は、こちらを。
http://www.kawasekohske.info/HKATM/
きっと楽しんでもらえると思います。

【ひびのこづえperformance @ 水戸芸術館】
http://www.kawasekohske.info/HKATM/
この一ト月、こもりっぱなしで作曲三昧。
そして今日、ようやく作業完了!
この間、外に出たのはわずか数回。
馴染みのところへインタビューを受けに、そして別件のための打合せへ…その他…あっ、これはナイショで(笑)。だってその時間は…大人が大勢集まって、ただただ呑んだくれていただけなんですもの(土下座)。でもお蔭様でその後の作業はとてもはかどりました(笑)。
息を呑むほどに美しく
狂おしいほどにロマンティックなもの
思考を停止させるほどに衝撃的で
それでいて
突き抜けるような笑顔を導き出すほどにチャーミングなもの
先日、深夜に、
京都のお寺、お庭をテーマにしたテレビ番組が放送されていた。
特にやることもない夜。。。
テレビなんて観る気もないのに、
リモコンでチャンネルを次々切り替えながら、
ボーっと、画面を眺めていた。。。
ふと気がつくと、その番組に、釘付けになっていた。
ヤン富田。多くのミュージシャンから熱いリスペクトを受けるアーティスト。
この夏、久しぶりに音源が届いた。それに合わせて発表されたのが、この「フォーエバー・ヤン」という名の書籍(正式タイトル「フォーエバー・ヤン ミュージックミーム1」)。過去から最近までのインタビューやヤン氏を知る親しい友人らからのコメント、そして、本人による様々な事象に対する考察が一冊にまとめられている。
一般には「ゴジラの音楽を作曲した人」として知られる伊福部昭。本書は、音楽史をある程度知っている者でないと、あまり楽しめないかもしれない。しかし、はしがきの前に引用されたゲーテの言葉…
「醸し出す」
今日、この瞬間、
この言葉の本当の意味を初めて深く
感じられたような気がする。
これからの自分の営みのキーワードになりそう…
そんな予感。