Jasmine tea
そんな予感はしていた。だから、たいした出来事ではない…そのはずだった。
でも、実際は違った。こんなにも難しい決断を強いられることになろうとは…。こみ上げてくるものが抑えられなくなった。別に、そんな極端な選択をしなくても、よかったろうに…そう思う。だけど、こういうことに限っては不器用だから…こうする他、ないんだ。
そんな予感はしていた。だから、たいした出来事ではない…そのはずだった。
でも、実際は違った。こんなにも難しい決断を強いられることになろうとは…。こみ上げてくるものが抑えられなくなった。別に、そんな極端な選択をしなくても、よかったろうに…そう思う。だけど、こういうことに限っては不器用だから…こうする他、ないんだ。
![]() | 台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸をはりなさい (小学館文庫) 小学館 2001-08 売り上げランキング : 2086 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
台湾でのレジデンスから戻って1年が経過した。すっかりそれ以前の東京の暮らしぶりが板についてきている。
今も、台湾の友人達とは、インターネットを介して連絡をとり合っている。それが、あの日々が夢ではなかったことを唯一実感させてくれる。僅か70日間という滞在ではあったが、あの日々に感じたことは、鮮烈に心に焼き込まれている。そして今、その想いが何だったのか? 彼らから受け取った気持ちは、何故にこんなにも豊かな彩りを放っているのか? それを感覚だけではなく理屈として刻み込みたくて、台湾に関する本をいくつか読みあさっている。
もしかしたら、そこには僕が未だ言葉にできていない想いが記されているかもしれない。自分の中に眠る言葉をもっと沢山発掘したい——そこで浮き彫りになったのは、現地にいたときに感じていたままのことだった。台湾での暮しから感覚として心に刻み込んだことと、それから1年が経って東京で暮しの中で頭から理解しようと取込んだ理屈は、寸分違わぬ一致を見せたのだ。
東京の暮らしに戻って早70日以上が経過した。すなわち、台北に行っていた時間と同じくらいの時間を東京で過ごしたことになる。いつもの生活…今日、この瞬間まで気付かなかったけれど、あのプライバシーなんておかまい無しだった台北での暮らしこそ、人の営みそのものではなかろうか? そう感じる。
台北から再び、東京に戻った。
再び台北にやってきた。
出発前後の記憶は、あまりない。とにかく忙しすぎたからだ。こうして記録していた写真を見返すことで、ようやく、自分が何をしていたのか、思い出すことが出来る…そんな有様。
こんな明日が、用意されていたなんて。
突然の出来事。
まさか本当に決まるなんて。